パラドール紀行
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2014-09-29T12:58:57Z
”よっぴ”が綴るスペインのパラドール全93箇所です。
powerd by スペイン旅行・ポルトガル旅行の「イベロジャパン」
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第84回 カンバドス
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2014-09-29T12:29:37Z
2014-09-29T12:58:57Z
はろはろ!こんにちは〜!“よっぴ”の「パラドール紀行」です。 ガリシア地方、最後...
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第84回カンバドス「CAMBADOS」:
名称デル・アルバリーニョのパラドール「Parador”Del Albarino”」
この地方で作られているRias Baixas(リアス・バイシャス)はスペイン最高の白ワインとして高く評価されていますが、主な品種であるアルバリーニョはドイツのモーゼル川流域が原産地で12世紀にベネディクト派の修道僧がこの地に持ち込んだと言われていますが、このカンバドス特産品としてパラドールの愛称にもなっています。
このフルーティで軽い飲み口の若々しい白ワインは何よりもガリシアで捕れるタコに良く合うのです。
建物は17世紀、海軍提督のバザン侯爵の別邸、旧バザン邸を改装したもので国が買い取りパラドールにしたものです。
全63部屋のこのパラドールは海岸から道を隔てたところに位置しています。
残念な事に目の前の海岸では海水浴は出来ませんが、ここから5キロの所に砂浜が有ります。
部屋は広く、明るく、如何にも貴族の別荘という優雅な雰囲気が漂うパラドールです。
バルやレストラン、パティオやプールなども広々とゆったりとしていて、とても居心地が良いので、宿泊者はたいてい、最低でも2泊するといいます。
外国人の割合は冬場には40%、夏場でも20%もあって、特にイギリス人、ドイツ人が多いのですが、繁忙期は、やはり夏で、7月から10月は特に混み合います。
冬は、天候があまりよくない為比較的空いているのだそうです。
トハ島を挟んで反対側の村、「オグローベ」の村ではムール貝が養殖されていて、もちろん、このパラドールでも美味しいムール貝を食べることができます。
レストランの中心には小舟がセットされていて朝食のバイキングの生ハムやチーズ、果物などがセットされるのです。
カンバドスから数km南に病気で捨てられたロバが温泉のお陰で治癒したと言われる、A Toxa / La Tojaア・トクサ/ラ・トハの町があります。
その効能あらたかな温泉も枯れてしまったそうですが、現在でも保養地として人気があり、豪華な別荘がたくさんあります。 また、サンティアゴのシンボルであるホタテ貝で覆われた小さな教会もあります。
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行18 基本コース3
今回はスペイン旅行のリピーターに是非お勧めしたい北スペインの美しい景色と村、サンティアゴ巡礼路の歴史的な町と建物を巡るコースです。
ただこのコースは交通の便が必ずしもいいとは言えないので、出来るだけ(巡礼者のように)バックパックのような荷物が望ましいと思います。
「8泊10日北スペインとサンティアゴ巡礼路」
サンティアゴ巡礼路は9世紀の始め頃ガリシアでキリスト使途の一人サンティアゴの墓が見つかったという話がヨーロッパ中に広まり、その墓参りが始まりました。
始めの頃は決まった道もなく荒れた大地を踏みならされた跡を探しながらの旅でしたが、11世紀にはナバーラのサンチョ王と孫であるレオンのアルフォンソ6世による道や橋の整備で聖地への巡礼が広まっていったのです。
この巡礼路は1本ではなくフランスで4本の道にまとまり、3本はオスタバットでまとまりロンセスバリョスを通りスペインに、もう一つはサンポルトとハカの港からピレネー山脈を通ってナバーラ地方のプエンテ・デ・レイナで一つになります。これが「フランス・巡礼者の道」で世界遺産に登録されています。
もちろん、他にも各地からの巡礼路があり、この「フランス・巡礼者の道」も支道はたくさんあります。
この巡礼路の町々には歴史的な建造物も多く、北スペイン特有の美しい村もたくさんあります。またパラドールファンには憧れのレオン、サンティアゴのパラドールもあります。このコースもアンダルシアを巡るコースに決して劣ることのない素晴らしいスペインがたくさん発見出来るでしょう。
第1日目日本―バルセロナ
第2日目バルセロナ ―サラゴサ
第3日目サラゴサ ―サンセバスチャン ―オンダリビア(パラドール)
第4日目イルン ―ビルバオ ―サンタンデール ―サンティジャーナ(パラドール)
この間はバスで移動
第5日目サンティジャーナ ―ブルゴス ―レオン(パラドール)
サンティジャーナ ―ブルゴスはバスで移動、ブルゴス ―レオンは列車
第6日目レオン ―アストルガ ―サンティアゴ・デ・コンポステーラ(パラドール)
第7日目サンティアゴ ―アビラ(パラドール)列車
第8日目アビラ ―マドリッド(バス)
第9日目マドリッド ―第10日目日本
このコースではバルセロナ発としましたが、スペイン第4の都市「サラゴサ」はマドリッドとバルセロナの中間点ですのでどちらを出発点にしても良いと思います。
マドリッド発の場合は途中「シグエンサ」のパラドールを組み込まれることもお勧めです。
尚、時間を節約したいかたはヨーロッパの乗り継ぎ地(フランクフルトなど)から「ビルバオ」に入る方法もあります。またエールフランス、パリ乗り換えでオンダリビアの近く、Biarritzの空港から国境越えをしても良いでしょう。ただ、エアラインや便数は限られます。
ビルバオはグッゲンハイム美術館があり、サンティジャーナは北スペインで一番美しい村に選ばれたこともあり世界遺産の「アルタミラの洞窟」があるところです。
ブルゴスは世界遺産の大聖堂が見所です。
レオンは旧サン・マルコス修道院のパラドールと大聖堂、現在商業銀行の建物になっているガウディ作のカサ・デ・ロス・ボディネスなど見所の多い町です。
アストルガは大聖堂の隣にやはりガウディ作の司教館があります。
サンティアゴは巡礼路とは別の世界遺産登録がされていますが大聖堂と同じオブラドイロ広場に建つ王立病院の建物がパラドールとして利用されています。
アビラも11世紀末に作られた城壁の町、15世紀の白い宮殿がパラドールとして利用されています。
このコースも非常にトッピングの豊富なコースで、ブルゴスの東約100kmの巡礼路の町サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダ(素晴らしいパラドールがあります)、サンティジャーナからオビドスに向かえば、やはり世界遺産の「アストゥリアス王国の教会群」がありますし、アストルガからサンティアゴへの巡礼路には沢山の美しい町が点在しており、アビラと同様、城壁の町Lugoルゴも世界遺産に登録されました。
時間が許せばVIGOヴィゴのリアス式海岸の美しい景色と海の幸を堪能するのも良いでしょう。
by“よっぴ”
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第83回 ポンテベドラ
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2014-09-29T12:12:45Z
2014-09-29T12:27:47Z
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。前回のバイオナから北...
iberojapan
第83回ポンテベドラPONTEVEDRA:
名称「Parador”Casa del Barón」男爵館のパラドール
サンティアゴ・デ・コンポステーラとビーゴの中間にある静かな港町がポンテベドラです。旧市街は17,8世紀の佇まいを残す美しい町です。建物は16世紀ルネッサンスの宮殿でガリシア地方特有の様式で作られた「パソ」と呼ばれる貴族の館です。
この高貴、壮麗、豪華な建物の外観に劣らず館内には重厚な家具、荘厳な石段、豪華な装飾品で飾られて中世の雰囲気を残しているのです。
建物の持ち主が代々伯爵,侯爵、男爵と爵位をもつ貴族で最後の所有者がハゴダ男爵であったことからこの名称がついています。
このパラドールは建物を政府が買い上げ、内装を施し、増築をして現在のパラドールになっていますが、豪華なサロンの一部には、ガリシア地方の典型的な台所の姿を残して、鍋、釜など昔の生活用品をミニ博物館の様に飾ってあります。☆昔の台所
パラドールの周辺は17,18世紀の建物が数多く残る旧市街ですが、このパラドールは観光客のみならず、ビジネスや会社の研修に使われることも多いそうです。
それでも、宿泊客の30%は外国人で、建物の素晴らしさを賞賛するお客さんが特に多いそうです。
もちろん、洒落たレストランで地元の豊富な魚介類の料理を賞味しにくるというお客さんもたくさんいます。
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行18 基本コース2
スペイン旅行での観光のハイライトと言えばやはり「アンダルシア地方」でしょうか?
スペインの旅行相談の8割は「アンダルシア地方」をメインとした観光を計画しています。
やはりスペインのイメージとすると灼熱の太陽と青い海に白い町。それにピッタリなのが「アンダルシア地方」だからでしょう。
ですから、もうすでにツァーでアンダルシアには行ってしまったという方も多いでしょう。
でも個人旅行では好きな場所でゆっくりしたり、ツァーではなかなか時間等の関係で行けない場所や泊まりたいパラドールもあるでしょう。
そこで、今回はアンダルシアを周遊する基本コースを考えてみましょう。
「地中海・アンダルシア10日間の旅」
今回の出発点は一応マドリッドです。
セビージャやマラガから入国する方法も考えられますが、圧倒的に本数が少なく一般的ではないのと、前回もお話をしたようにマドリッドの市街地に入ってきたときの感動を味わって欲しいからです。
第1日目 ―マドリッド(泊)
第2日目〜マドリッド観光
……… (マドリッドでの観光日数を1日とした場合)
第3日目マドリッド(アトーチャ駅)―AVE―セビージャ(泊)カテドラル、市内
第4日目セビージャ―(バス)―ロンダ(泊)断崖の町、闘牛場
第5日目ロンダ ―(バス)―マラガ ―ネルハ(泊)ネルハの洞窟、フリヒリアナ散策
第6日目ネルハ ―(バス)グラナダ アルハンブラ宮殿 カテドラル、市内
第7日目グラナダ ―(バス)―コルドバ(泊)メスキータ、花の小径
第8日目コルドバ ―(AVE)―マドリッド(泊)
第9日目マドリッド ―第10日目 日本
さてトッピングですが、前回同様マドリッド、或いはバルセロナでの観光日数やパラドールの宿泊を増やすこともモチロンできます。
今回は日程がきつくなるので「基本コース」としてはバルセロナを省いてあります。
このコースでのトッピングは何と言ってもパラドールでしょう。
セビージャ(カルモナ)、ロンダ、ネルハ、グラナダ、コルドバと宿泊地すべてにパラドールがあり、しかも全部お勧めの素晴らしいパラドールばかりです。
カルモナはドン・ペドロ王の素晴らしい古城のパラドール、ロンダはタホ渓谷の断崖絶壁に建つ250年前の旧市庁舎のパラドール、ネルハは地中海の青い海辺の上に建つリゾートタイプのお洒落なパラドール、グラナダはアルハンブラ宮殿の敷地に建つ修道院を改装した歴史のあるパラドール、コルドバは旧市街地から少し離れた高台に建つゆったりと建てられた高級リゾートホテルのパラドールと、それぞれ個性のあるパラドールです。
もう少し日程に余裕がある方なら白い町アルコス・デ・フロンテーラとマラガの高台に建つマラガ・ヒブラルファロのパラドールもお勧めです。
マドリッドにレンタカーで帰ろうとする方でしたら、途中でウベダやアルマグロのパラドールに泊まるのもお勧めしましょう。
by“よっぴ”
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第82回 バイオナ
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2014-07-22T14:31:55Z
2014-07-22T15:10:44Z
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今回から3回、ガリシ...
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第82回バイオナ(バヨーナ)BAIONA/BAYONA:
名称「Parador”Conde de Gondomar"」ゴンドマール伯爵のパラドール
ビーゴ湾の入り江の先端、モンテ・レアル岬に建つ城壁の要塞に囲まれた古城のこのパラドールは、三方を海に面し、松林に囲まれたとても景色が良いパラドールです。
周囲3kmにも及ぶ城郭には遊歩道が作られ、広大な敷地には様々な草花や樹木が植えられて散歩する人たちの心を和ませます。
湾から見るパラドール 岬を巡る城壁
この城はカトリック両王によって16世紀始めに建てられたもので、町の総督が住んでいました。パラドールの建物はこの石の城壁の中にガリシア地方の旧領主の館をモデルにこの地方独特の建築様式で建てられたものです。
このパラドールでは、この静けさと安らぎを守る為に、工夫がされています。
最初にこのパラドールに入るときには、クルマは大きな石の城門を通らなければならないのですが、そこには守衛が居て5EU(歩行者は1人1EU)を支払わなければ通行できないのです。パラドールの宿泊者も同様に通行時に5EUを払うのですが、領収書と引き替えに後で返してくれるのです。こうして観光客がやたらに入れないようにして、静寂を守るようにしているのです。
エントランス 城壁・パラドールの入り口
サロン
回廊のサロン 朝食用レストラン
客室は122部屋有りパラドールとしては大きい方ですが、とても人気が高くて7月〜10月は非常に込み合います。部屋は眺めも良く、とても広く清潔で美しい。 パティオに面している45部屋以外は全て海に面しています。
部屋 パティオ
特に素晴らしいのがオリジナルの「寄せ木の床」のサロンでしょう。高い背もたれの付いた椅子に座ってひととき貴族の雰囲気を味わっては如何でしょうか?。
サロン・オリジナルの床
中庭の回廊に隣接しているバルは、海に面しておりすばらしい景観が得られます。
海を眺めながら泳げる大きなプールにテニスコート、少し長く滞在したいパラドールの一つでしょう。
もちろんガリシアの海の幸、生牡蠣、タコ、イワシなどもご賞味下さい。
名称となっているゴンドマール伯爵とは英国大使を10年勤め、この城で余生を送ったといいます。
バル 楼閣の見えるプール
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行17 基本コース1
さて前回までで、およそ個人旅行の特徴、作り方や楽しみ方がお分かり頂けたでしょうか?
これから具体的に「基本コース」基にしてプラン作りをしていきたいと思います。
もちろん一つのモデルコースとして、そのままの日程でも良いのですが、自分なりの好みで味付けをして頂ければもっと充実した個人旅行が出来ると思います。
「マドリッド・バルセロナ6泊8日」
スペインで何処に行ったの?と聞かれて返ってくる答えの十中八,九はマドリッドとバルセロナでしょう。フランスのパリ、イタリアのローマと同じように国の玄関口であり、観光客が多いのは当たり前なのですが、パリはパリ、ローマはローマなのに、このスペインの二大都市はそれ以上の意味を持っているのです。
これはどういう意味かと言うとマドリッドからは実にエクスカーションが豊富な都市であるし、バルセロナは、ガウディ、ピカソ、ミロ、ダリと言ったモデルニスモの発祥の地として魅力溢れる都市で、どちらの都市も様々な変化に富んだ顔を持っているということなのです。
ツァーと比べて、個人旅行における最大の難点といえば荷物の取り扱いでしょう。
ツァーでは荷物を(バスなどに)預けたまま手ぶらで観光地を歩けるのに対して、個人旅行では大きな荷物を担いだバックパッカーは別としてトランクを引きずりながら観光は出来ないのでホテルに早めに入って荷物を下ろしてから観光に出かけるか駅などのコインロッカーに預けるとかしなければなりません。レンタカーで廻ったとしても駐車場を探したり、車の中に置いてきた荷物が気になって落ち着いて観光が出来ないということになります。
この点、この二大都市だけに宿泊するのならば、町の魅力も或いは周辺の見所も多いので荷物を持って移動をすることなくいろいろなスペインを見ることが出来るのです。
例えば、マドリッド周辺にはトレド、アランフェス、セゴビア、アビラ、アルカラ・デ・エナレスといった世界遺産が沢山ありますし、超特急AVEを使えばコルドバ、セビージャといったアンダルシアの世界遺産までも日帰り圏内にあるのです。
市内だけでもプラド美術館や「ゲルニカ」のあるソフィア王妃近代美術館、王宮を始め小さな美術館、博物館まで入れるとどちらも1週間居ても飽きない魅力を持っています。
ですから、このマドリッド、バルセロナ各3泊ずつを最初の基本コースとしてみました。
第1日目日本―(ヨーロッパ乗換え)−マドリッド
第2日目午前 プラド美術館 ソフィア王妃美術館 午後トレド半日観光
第3日目午前 セゴビア半日観光 午後 王宮など市内観光 夜 フラメンコ鑑賞
第4日目午前 マドリッドーバルセロナ(AVE)で好きな時間に移動
午後 グエル公園 サダラダ・ファミリア聖母教会 ミラ邸などガウディ
夜 ライトアップされたバトリョ邸、ミラ邸、サグラダファミリアなど。
第5日目 ピカソ美術館 ゴシック地区 カタルーニャ音楽堂 ランブラス通り
第6日目 コロンブスの塔 (フニクリフニクラ=ケーブルカー)モンジェイクの丘
ミロ美術館 カタルーニャ美術館 スペイン村など
(どちらかの午後)モンセラット半日観光
夜はバルセロネータでシーフードは如何でしょうか?
第7日目 バルセロナ―(ヨーロッパ乗り換え) 第8日目―日本
空港―マドリッド市内はタクシーで30EU、空港―バルセロナは25EU位。
さて、モチロン、この逆コースも考えられますが、もしも貴方がスペインを初めてなら、是非マドリッドIN、バルセロナOUTのコースをお勧めします。
マドリッド市内に初めて入り、クルマの窓から眺める、どっしりとした風格のある建物が立ち並ぶ風景に、ヨーロッパの他のどの都市よりも胸にこみ上げる感動があるに違いありません。 そう、このマドリッドの街並みはどのヨーロッパの国の都市よりも豪華で素晴らしいのです。(特に夜間にライトアップされた街並みはことのほか素晴らしい)
バルセロナはとてもお洒落なモデルニスモ発祥の街、旧市街のカテドラルなどとガウディ建築との対比が不思議とマッチする街です。
そして世界一美しいといわれる「ランブラス通り」、此処を歩いていると本当に平和を感じる(たまにスリもいるが…)何日居ても飽きない街です。
バルセロナの街はきっとこの旅行をより想い出深いものにしてくれるでしょう。
もし、もう少し日にちが取れるのだが…っという方にトッピングを。
マドリッドからチンチョンに行きパラドールの宿泊を加えましょう。モチロン移動はタクシーで(60EU位?)
もう一日、チンチョンからアランフェス、トレドと周遊して(90EU位?)トレドのパラドールに泊まるという贅沢な旅もお勧めです。
バルセロナでのトッピングは中世の町ヒローナ、ローマ遺跡のタラゴナの町、それとカルドナの古城のパラドールは絶対お勧めです。
by“よっぴ”
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第81回 ソリア
tag:www.parador-kiko.com,2014://1.169
2014-07-15T14:27:58Z
2014-07-31T09:18:08Z
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今日紹介するのはスペ...
iberojapan
第81回ソリアSoria
名称「Parador”Antonio Machado”」アントニオ・マチャードのパラドール
ドゥエロ川Rio Dueroの岸辺、標高1050mの高地の町ソリアの鉄道駅からクルマで10分、丘の上のアラブの城塞跡、現在は緑の美しい公園になっている景勝地にパラドールは建っています。レンガ作りの建物は正面から見ると2階建てにしか見えませんが、崖に沿って下に建物が延びているので実際は3階建てなのです。
ドゥエロ川から望むパラドール パラドール
玄関を入って先ず驚くのは、そこかしこにアントニオ・マチャードの写真、絵画、詩で館内が飾られていることです。このパラドールの名称になっているアントニオ・マチャードとはアンダルシア生まれの詩人で、この地を愛し、高校の教師をしながら数々の叙情詩を発表していました。代表作には「カスティーリャの大地Campos de Castilla」は彼の最高傑作と言われています。
部屋は白い壁と赤茶色の松材の床や窓枠との組み合わせが外の景色と相まって、落ち着いた空間を生み出しています。
レストランは崖沿いに一段下ったところにあって、断崖の真下にはソリアの町並み、ドゥエロ川とカスティーリャの荒野が広がっているのが見えます。
部屋 レストラン
ソリアの町中にはロマネスク様式のサント・ドミンゴ教会、16世紀ゴシック様式の建物で回廊の美しいサン・ペドロ教会、アラブ建築の影響がみられる回廊だけが残るサン・ファン・デ・ドゥエロ、旧石器時代から現代に至るソリアの歴史の変遷をたどるヌマンシア美術館など見所がいっぱいあります。
ソリアの街並み マヨール広場
サン・ペドロ教会 サン・ペドロ教会の回廊
サンファン・デ・ドゥエロ サンファン・デ・ドゥエロの回廊
また近郊には紀元前133年ローマ軍侵攻の際、自ら町に火を放ち、自決したといわれるケルト人の町ヌマンシアの遺跡があります。
ヌマンシアの丘 ヌマンシア住居遺跡
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
「治安」
スペイン旅行で最も多い質問の一つが「スペインは治安が悪いのですか?」というものです。そしていつも回答は同じです「普通に注意すれば大丈夫!」です。
しかし、スペインは本当にそんなに治安が悪いのでしょうか。被害を受けた方には誠に申し訳ないのですが、(日本ではない)外国に於いては、現地の方でもしないような不注意な行動が原因となっている場合が非常に多いのです。
これから述べる注意事項はスペインに限らず多くのヨーロッパ諸国、いや世界中で共通した注意事項で、逆にそんなことを改めて言わなければならない日本だけが特殊なのかもしれません。
もし、これから話す注意事項ですら面倒だ!っと思うのなら旅行を止めるしかないでしょう、今や日本でも同じような窃盗や強盗が増えてきていますから極端に言えば日本に居ても外に出るな!ということになってしまいます。
スペインの大都市、マドリッドやバルセロナでは他の地方都市に比べても盗難が多発していますが、これらの人口の多い大都市で犯罪があるのは当然のことで、パリやローマ、ロンドンでも同じような事件は起きており、特にスペインのこれらの都市に犯罪が多いわけではありません。
最近バルセロナにおける外国人観光客を狙った泥棒やスリの被害にあった外国人はイタリア、英国、フランス、米国、オランダそして日本の順になっているそうです。
被害の8割はスリや泥棒など暴力を伴わない犯罪で、日本人を専門に狙うモロッコ系の置き引きやスリ、パスポートや金銭の窃盗団がいて日本人ツーリストの被害件数が他の国よりも多くなっています。
最近は、在西日本人会の方々とスペイン警察当局による日本人観光客護衛プロジェクトのおかげで一時期に比べれば随分と被害数が減少しているとのことです。
ではこれから具体的に被害に遭いにくい旅行、被害にあっても最小限ですませる方法を考えてみたいと思います。
日本からの観光客の大多数はヨーロッパ各国で乗り継いでマドリッドやバルセロナに降り立ちます。最近はごく一部には羽田を早朝に出発して昼前に到着する便もありますが、ヨーロッパ系の航空会社を利用する場合、多くの便はスペインへの到着する時刻は深夜の場合が多いと思います。ですからスペインに到着したら一早くホテルに入ってゆっくり手足を伸ばして疲れを取ることを考えましょう。
そこで、先ずどんなことがあっても、この最初の1泊目は日本で予約をしておきましょう。
最初の1泊目を予約するということは、空港でウロウロすることで泥棒の標的になることを避けるためで、(両替も出発前か乗り継ぎ空港で済ませ)空港ロビーからは早く離れ、タクシー乗り場からまっすぐホテルに向かうということなのです。(混んでいるからといって、決してそれ以外の場所からは乗らないこと、白タクやボッタのタクシーの場合もあります。)
空港から町に出て、行き当たりばったりで貴重品を身につけた状態のままでぶらぶらと宿探しをするというような事は絶対に避けなければいけません。
さて、スペインでの滞在ホテルですが、少なくてもこの最初のホテルだけはセキュリティのしっかりした、安心感のある3☆ホテル(出来れば4☆)を確保して下さい。
マドリッド、バルセロナでの町散策は「必ず手ぶらで」と言う鉄則を守るためには部屋にセーフティボックスの付いたホテルを選んで貴重品をすべて入れてから外出したいものです。
決して市販の某ガイドブックなどに紹介されている安宿には泊まらないようにしましょう。
それらのホテルは多くが治安上非常に問題のある旧市街の中心地に位置している場合も多いのです。(特にバルセロナの場合)
また、危険だ、高い、からと言って、マドリッドやバルセロナでの滞在期間を少しでも短くしようとして、到着早々夜行バスや列車などで他の町へ移動しようと考える方もいるでしょうが、万一航空機の到着が遅れてバスや列車に間に合わない場合には深夜にすべての荷物を抱えたままホテルを探すという最悪のパターンになってしまいます。
ですから、必ず少なくとも最初の1泊は日本で安心の出来るホテルを予約しておいて下さい。安全を確保するためには多少の出費は必要なものです。
フランクフルト、アムステルダム、パリなどロンドンを除くEU各国の都市での乗り継ぎの場合、スペインの空港でのパスポート・チェックは通常ありませんのでパスポートは確実に安全な場所にしまっておくこと。また荷物を待っている間、あるいは受け取った後も油断せず、常に荷物から目を離さないようにしてください。日本と違って、荷物を置いておけば無くなるというのは世界では常識なのです。
ホテルにチェックインする時も、ホテルのロビー内での置き引きに注意しましょう。
チェクイン後、貴重品はすぐに、ホテル室内のセーフティボックス、なければフロントで金庫に保管してもらってください。決して室内のトランクの中に入れて置かないように。
出来れば4☆のホテルと言ったのはホトンド部屋の中にセーフティボックスが完備されているからで、(部屋にセーフティボックスが無い場合、ホテルのフロントに預かって貰うのには結構手間がかかるのでつい出し入れのあるものは預けずに手元に置いておくという結果になります)何度も出し入れ出来ますのでホテルのフロントに預ける必要がありません。
ではどんな犯罪が多いのでしょうか? 基本的には物取りで、細かい手口は後ほど説明しますがパターンとすれば二つ、窃盗と強奪です。
被害が多いのは色々な手口を使った窃盗(スリや置き引き、車上荒らし、詐欺など)ですが被害の大きさから言えば傷害の可能性のある強奪(強盗、引ったくり)です。
窃盗は比較的人の混雑した道路や観光地で、強奪は人気の少ない裏通りや地下道、或いは深夜、早朝と言った時間帯に狙われることが多いのはお分かりだと思います。
良く、マドリッドやバルセロナなどの大都市を歩く場合、街歩きをする際の基本は、「手ぶら」と言われます。
もちろん、それがベストなんでしょうが、写真も撮りたいでしょうし、地図の付いたガイドブックやハンカチとティッシュ、小さな化粧ポーチ位は持ちたいでしょう。
先日、バルセロナを観光してきた方から観光の心構えとご自分の取った方法の書き込みがありました。
私の格好..布地でできた、軽い安っぽい、小さめのカバンを肩から斜めがけしました。
これには、テレカ、地下鉄バス回数券、メモ帳、ペン、20ユーロくらいの
札を入れました。小銭は小さい安っぽい物入れにいれて、ズボンポケットに
いれました。
網状の透けている素材のバッグを別に持ち、そこには、ガイド本、水、
ティッシュ、化粧品、カーデガン、デジカメ、折りたたみ帽子など乱雑に
突っ込んでいました(笑)。こちらは肩に引っ掛けていることが多かったですね。
これはとても参考になります。よく観光客の格好をするな!とか言いますが、カメラを持って、ガイドブックでも持てば観光客バレバレです。(笑)まあスペインでは観光客も多いので全然不思議でもありませんし観光客に見えていいのです。
ただ、「この客は狙っても金にならないな」と思わせればいいのです。
これでもしスリに狙われてカバンの中を探られても被害は僅かなモノです。
スリは獲物と狙いを定めると必ず後を付けてきます。もし、怪しい雰囲気の人が後を付けているように思われたら、近くの店に入ったりして、そいつがどんな行動を取るか見ていましょう、狙われていると思ったら、店の中でその人が諦めて立ち去るまで待ちましょう。
問題は強奪の方です。怪我を伴いますから…。しかし、これは被害に遭う場所や時間帯がほぼ決まっていますから、その状況を作り出さなければ良いのです。
深夜(早朝も危ないのです)に人気のない通りを歩いて数人の男に囲まれた、地下道で羽交い締めにされた、コロン広場で空港バスから地下鉄に乗り換えるときに後ろから殴られて身ぐるみを剥がされたという話もあります。
要するに君子危うきに近寄らず、このような暴力的な被害の多い場所と時間帯には近寄らないことです。
ただ、オートバイなどで信号待ちの女性のバッグを引ったくるというのは人の多い大通りでもあるようですから信号待ちのときはスリと合わせて注意してください。(車道側にバッグを持たないなど)
要するに、☆スリ対策=貴重品は持たない。☆強盗対策=人の少ない、危険な場所、時間帯を避ける。
この二点に尽きると思います。
タクシーはスペインでは安全にも欠かせない乗り物ですが、乗降時に引ったくりに遭うこともあるようです。降車時に手の中に財布を持ったまま、買い物のバックや荷物をタクシーから出すことに気を取られているからです。降車前に必ず財布をしまいましょう。
万一、被害に遭った場合は警察Policiaに届け出しましょう。
警察には日本語の被害届もあるそうです。
保険の請求もありますし、被害届が無いために、警察がせっかく捕まえた犯人を検挙出来ないことも多いのだそうです。
では最後に最近多い、数人組による知能的窃盗犯の手口を少し紹介します。
まず。相変らず多い手口が「ケチャップ強盗」というものです。
「背中にケチャップが(アイスクリーム)が付いてますよ」とあなたに注意を促し、服をふき取る振りをして、或いは後ろを振り向いたその瞬間を狙って財布やカバンを盗むというもの。見知らぬ人に声をかけられたら周りの人にも注意しましょう。
一人が地図を広げながら「道を教えて!」と言って近寄り、広げられた地図に気を取られている間に地図の下にあったハズのカバンが消えてしまう。
ホテルのエレベーターを待っているとカップルが一緒に乗り込んできて、貴方が部屋の鍵を開けたと同時に侵入してくるケースもあります。周囲に人が居る場合は部屋の鍵を開けるのを待ちましょう。
最近多いのが、偽警察手帳を持った偽麻薬捜査官と偽犯人、犯人役に話しかけられ、そこに警官が現れる。犯人役を取り調べ、次に貴方を取り調べて、持ち物を出させるという手口、この麻薬が偽札になって所持金検査をしたりしますがパターンは大体同じです。
日本人の警察に対する信頼性を利用した手口で、イタリア人には通じないカモ。
by“よっぴ”
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第80回 カラオラ
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2014-07-01T15:01:03Z
2014-07-31T09:09:38Z
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今回はマドリッドの北...
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第80回カラオラCalahorra
名称「Parador”Marco Fabio Quintillano"」マルコ・ファビオ・キンティリアノのパラドール
サラゴサから列車で1時間半、カラオラの駅から歩いて10分足らずの町はずれの高台にこのパラドールはあります。1975年に建てられたパラドールの外観はパステル調のオレンジ色をしたレンガ作りでリオハの風景によくマッチした明るい建物です。広々とした客室は、ベッドカバーやカーテンも建物に合わせたかのように淡いピンク系でまとめられていて、窓を開けるとエブロ川とシダコス川それに緑に覆われた葡萄やアスバラガスの畑が広がって見えます。
パラドール パラドールの庭
レストラン
宿泊客は観光客のみならず、リオハのワインやアスパラガス、アーティチョークなどの野菜の買い付けに来た商用の客も多いのだそうです。レストランは真っ白な壁と磨かれたタイルの床が清潔な、お洒落でわりとこじんまりしていますが、カラオラの町並み同様明るくて堅苦しさはありません。リオハの新鮮な素材を生かした料理にはもちろんリオハのワインが供されます。また、広いコンベンションホールでは市民の結婚式の披露パーティや商用の会議が開かれます。
このパラドールの名称となっている「マルコ・ファビオ・キンティリアノ」とはローマ治世時代に当地で生を受け、数多くの賛美歌を作詞して、いまでも歌われ続けているのです。
部屋 コンベンションホール
歩いて10分ほどの旧市街には12世紀に着工して完成まで400年かかったというカテドラルを始め、教会や修道院などの史跡が数多くあり散歩コースにもことかきません。町並みはとても明るく清潔で落ち着きがあり、旧市街特有の古くささはホトンド感じられません。
カテドラル マヨール広場
カラオラの街並み
水飲み場 エブロ川
このカラオラの町から南東に50km程行くと美しい中世の町トゥデラがあります。12〜13世紀ロマネスク様式からゴシック様式への過渡期に建てられたカテドラルがあり、パティオの回廊にはロマネスク様式のアーケードを支える柱に聖書或いは聖者伝の物語が付いている柱頭が乗っています。
トゥデラの町 トゥデラ カテドラルの回廊
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行15「持ち物」
海外旅行用の荷物は多くの方はスーツケースと言われるトランク、あるいは若い方では大きなバックパックに入れて持ち運ぶ場合もあるでしょう。
どちらを使うにしろ、海外旅行に使用するバッグはある程度の大きさもあり、通常はチェックインの時に重量を量って預けなければなりません。
この預ける旅行荷物は航空機のところでもお話をしましたが、ヨーロッパ線では大体の航空会社のエコノミークラスでは一人20kgまでと決められています。
これは預ける荷物と機内持ち込みの荷物を合わせた重量ということになっていますが、実際には機内持ち込みの荷物は余程大きなものでない限りは重さを量ったりしませんので、預ける荷物の重さだと思っていいでしょう。
だからと言って機内にあまり大きな荷物や幾つかの手荷物を持ち込むと重量超過と言われて多大な超過料金を徴収されたり、厳しい荷物検査をされるおそれがありますので注意しましょう。そもそも10日間や2週間程度の旅行でしたら20kgもあれば十分必要な荷造りが出来ると思います。(超過料金は約5800円/1kg)
最近はどの航空会社でも重量超過がうるさくなっているようなので注意しましょう。
一度ヨーロッパからの帰りにお土産を買い過ぎてしまい重量超過と言われたときに「日本人は元々体重が欧米人よりもずっと軽いンだから多少の重量超過くらい認めろ!」ッと言ったら笑って通してもらったことがあります。
スーツケースとバックパックとどちらがいいかと言えば、自分が持って運ぶ必要がホトンドないパックツァーや、個人でもパラドールを利用したり、ゆったりした旅をする方はスーツケース、精力的にホテルとホテルの移動中も観光して廻るゾ!という方はバックパックが便利でしょう。
また、機内持ち込みの荷物は大きさが3辺の合計115cm以内となっています。これは頭上の荷物棚や座席の下に収まる大きさまでということです。
もし、自分の荷物が少なくて機内持ち込みだけで間に合うというのなら預ける必要はありません。到着してスグに誰よりも早く空港ロビーに出られますし、ロスト・バゲッジの心配もありません。
機内持ち込みのバッグでも10kg位までは入りますし、必要最小限のモノを持って、必要ならば現地で調達(またこれが自分へのお土産になってしまう)してしまうという方法も考えられます。
さて、荷物を預けた場合必ずクレーム・タグという行き先と番号の付いたシールを航空券の裏表紙に貼ってもらいます。これは万一荷物が出てこない場合(ロスト・バゲッジ)に保証となるものです。このロスト・バゲッジはそうそうあるものでもありませんし、あまり考えたくもありませんが、荷物の積み替えが遅れて延着したりする場合もありますので当座必要となる最小限のものは手荷物に入れておきましょう。
ロスト・バゲッジの心配をしても仕方がないのですが、預ける荷物には必ず鍵を掛けて(英語で住所氏名を書いた)ネーム・タグを2枚位つけたりベルトを巻くなど目印を付けたりして荷物に「自己主張」させて忘れられないように目立たせることも必要です。
これは駅の待合室やホテルのロビーなどでチョット荷物を置くという場合にも結構有効だと思います。
ではこれから具体的にどんな荷物が必要か、どのように荷造りすれば良いかを考えてみましょう。
旅先で一番必要なものと言えば「命」以外では、お金、パスポート、航空券があげられます。
モチロンお金の中には、トラベラーズチェック、国際キャッシュカード、クレジットカード、国際テレフォンカード、ホテルやレンタカーのバゥチャーや列車のチケットなど、お金に代わるものも含まれます。これらのモノは万一紛失した場合の連絡先も控えておきましょう。
パスポートもカラーコピーを取っておきましょう。(普段はコピーのみを持って、ホテルのチェックインにはパスポートが必要でホテルでの預かりになります。
レンタカーを借りる人は免許証、国際免許証も必要です。JAFの会員は会員証も、それと地図にコンパス(方位磁石)があると自分の進んでいる方角が確認できて安心です。
メガネが必要な方は壊れた場合の予備も忘れずに。小さな双眼鏡があるとカテドラルのファサードの彫刻を見たり、空港や駅の見にくい掲示板も見えるし、もちろんスペインの風景を楽しむのにもとても重宝します。
カメラ、ビデオ類は趣味の部分ですのであまり話すことはありませんが一眼レフのカメラの場合は望遠レンズはあまり使わないでしょう。(サッカーや闘牛などの場合以外)
それよりも広角〜標準位のズームが1本あると重宝します。
ビデオやパソコンを持ち込んだ場合は充電が必要となりますから対応できる充電器やソケットの用意もお忘れなく。
その他の電気製品とすればヘヤードライヤーや電気湯沸かしがありますが結構重いし、わざわざ持っていく必要はないと思います。
ドライヤーも当然220vの対応のものが必要ですし3☆以上のホテルになら大体備え付けてあるでしょうし無い場合は借りられます。
湯沸かしは全世界対応となっているものなら使用できるしお茶やおにぎり、ラーメンなどのインスタント食品が食べられるので便利ですが、これも3☆以上のホテルなら備え付けてあるか借りられます。
この他必要と思われるものは、地図やガイドブック、会話集、サングラス、化粧品、洗面用具など個人的なものがあります。
さて最後に一番大きな荷物となる衣類です。
衣類は季節によっても、旅行のスタイルでも(高級ホテルやレストランではそれなりの服装もしたいでしょうし…)、年齢や個人差もあるので一概に言えないのですが、基本は「同じ種類のものは持たない」と言っていいでしょう。
つまり上着(ジャケット)なら1枚、ネクタイとシャツも一枚、セーターも一枚、靴も普通の革靴とスニーカーを1足ずつあればいいでしょう。
気候的には寒い地方、暖かい地方とひっくるめて日本とホトンド同じと思えばいいでしょう。夏には夏の服装、冬には冬の服装そのままで下着や靴下などの着替えを持てば良いでしょう。ただ、夏はそのままの格好ですと機内が思ったよりも寒い場合が多いので上着一枚を持ち込むといいと思います。
気候は同じようと言いましたが、昼と朝晩との気温差が大きいので夜間などはこまめに重ね着などで調節して下さい。
by“よっぴ”]]>
第79回 トルトサ
tag:www.parador-kiko.com,2014://1.167
2014-06-02T14:43:08Z
2014-06-02T15:07:05Z
はろはろ!こんにちは?!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今日紹介するのは、バ...
iberojapan
第79回トルトサTortosa
名称Parador”Castillo de la Zuda”スーダ城のパラドール
中世の町トルトサのパラドールはエブロ川を見下ろす小高い丘の上にあります。このあたりはエブロ川のデルタ地帯として肥沃な土地に恵まれてオリーブ、オレンジを始めとしてとうもろこし、桃、野菜などの農園が多く、町の周囲には稲作の水田地帯が広がり一瞬日本の田舎かと思ってしまうような風景が広がっています。
ローマ時代からのこの町は、714年にアラブの手に落ち、944年にこのパラドールとなるスダ城が建造されました。パラドールの名称となっている「ラ・スーダ」とはアラブ王アブデラーマン鏡い砲茲辰瞳,蕕譴唇羝佑量樵阿任后尚この井戸は現存しています。荒廃して放置されていた古城は1976年パラドールとして見事に蘇ったのです。
エブロ川 パラドール
外観はカタルーニャゴシックの4つの窓が特徴的で周りの外壁はイスラム装飾がなされていますが、内部はキリスト教美術の豪華な装飾で飾られています。客室は広い芝の庭に面していて、調度品もすべて木製でまとめられていて、玄関ホール、レセプションなども木造の柱に漆喰の暖かさが堅固な石造りの城の中だというのを忘れそうです。
クラッシックなバルコニーは、出入りの扉、隣とのパーティーションも含めてすべて木製で石造りの堅さ冷たさを和らげています。
部屋 庭からの眺め
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玄関ホール
レセプション プール
バル レストラン
このパラドールの名物は近くで捕れるうなぎの煮込みスープ、パエリャと一緒に召し上がり下さい。
うなぎの煮込みスープ イカ墨のパエリャ
近くのローマ遺跡から発掘された遺物が廊下に飾られていてトルトサの歴史を感じさせられます。このトルトサの町では1938年7月スペイン市民戦争で15万人以上の死者が出たと言われています。サンタクララ修道院、建設が14〜16世紀にも及んだというカテドラル、司教館など見所の多い町です。
ローマ時代の遺物 カテドラル
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行No14 「お金について2」
「現金、カードなど」
旅行の相談を受けるときに良く聞かれるのは「幾ら持っていけば良いでしょうか?」「出来れば支払いはカードでして現金はあまり持っていきたくないンですが…。」という質問です。あまり現金は持っていきたくない、しかし足りなくなるのも不安だ。トラベラーズチェックはどうだろう?
この答えもズバリ!とは答えにくい質問ではありますが、10日間の旅として一人3万円〜5万円(或いは300EU)位では如何でしょう。っと答えることにしています。
理由は現金を使うのはバルや(安い)レストランでの食事、タクシーやバス代、入場料などで一人3千円(1日)もあれば十分でしょう。ッと言うこととあまり少ない金額の両替には手数料が高くついてしまうので3万円位が適当だと思うのです。
上の5万円というのは普段財布の中にそれくらいのお金を入れている方はそれくらい持っていた方が安心だろうと思うからです。
ヨーロッパの主要国が€ユーロに移行したおかげで、たとえスペイン旅行で€を残したとしても、次にイタリア、フランス、ドイツなどの旅行で使えるので、ペセタのときのように無理に空港でチョコレートなどを買わなくても良いのですから多少大目に持っていたい方は大目に両替しても良いでしょう。
この「両替」ですが、以前は、アメリカドル以外は絶対に日本で両替するな、現地に着いてから空港で両替をしろ!っと言われてきました。
これは米ドル以外の通貨は売値と買値の為替の差がとても大きいのと、その上に実際の通貨を輸入するためのヨーロッパからの輸送料なるものを上乗せして両替をしていたので、両替率がとても悪かったのです。
銀行によって多少の違いはありますが1€が140円(中値)だとすると売りと買いはそれぞれ1円ずつの差があり(米ドルも通常1円)その上に輸入手数料が5円程度乗せられて1€紙幣が145円位で売られます。
現地では、これよりも幾らか安いのですが、両替の為の手数料(コミッション)が別にかかり、このコミッションは最低額が決まっていたり、少額だと率が悪くなるので3万円位を1度に替えたほうが良いのです。
(つまり少額なら日本、在る程度の額なら現地ということです)
トラベラーズチェックはヨーロッパではそのままでは使えません。一度銀行で€のキャッシュに替えなければなりませんので敢えて日本の銀行に行ってトラベラーズチェックを作る必要はないでしょう。ただ、トラベラーズチェックにした方が現金(日本円)を両替するよりも多少率が良いので(手数料を差し引いても)多額の現金を両替する方はお得です。
日本の空港の中の銀行でもトラベラーズチェックは買えますので空港に早く着いて時間が余った方はトラベラーズチェックに替えておくのも手です。(手数料は1%)
この場合円のチェックは€のチェックにします。(米ドルのチェックにしない)
最近「国際キャッシュカード」と称して現地の銀行で自分の(日本の)銀行口座から直接現地通貨を引き出せるようになりました。
道路に面したATMから引き出せるので非常に便利ですが、あまりお勧めしません。
引き出すところを通行人に見られるということもありますが、一度米ドルに換算してそれから円に換算して口座から引き落とすので、手数料もかかり結構高くつきそうです。
モチロンいざというときの為に持つのは良いでしょうが。
クレジットカードですが、バルや安いレストランなどでは使えませんが、商店、デパート、それにRENFEの列車でも使えます。
VISAが一枚あれば大丈夫と言いたいのですが、どうもカードによっては機械に反応しなくて使えない場合がありますので、やはり2枚持っていきましょう。
(二人の場合は1枚ずつで良いでしょう)
このクレジットカードにはキャッシングという制度があります。
つまり高利で貸し出すわけですが、この貸し出す場合の現地通貨の換算率が非常に良いのでこの制度を利用して(お金を持たずに)現地の空港でキャッシングをしてしまう方法もあります。3週間程度の短い旅ならばこの方法でお金を借りて、日本に帰ってからスグに返してしまえば利息もあまりかからずに両替よりも有利になるようです。
尚、ホテルの料金は自分で予約をしてカードで支払うよりも旅行代理店を通してバウチャー(クーポン券)を作って行った方が安く付く場合も多く、ホテル側からも良いもてなしを受ける場合が多いようです。(旅行代理店から苦情等があると困るからでしょうか?)
by“よっぴ”
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第78回 アルカニス
tag:www.parador-kiko.com,2014://1.166
2014-05-26T14:01:24Z
2014-05-26T14:33:35Z
はろはろ!こんにちは〜!“よっぴ”の「パラドール紀行」です。 今回はサラゴサの南...
iberojapan
第78回アルカニスAlcaniz
名称Parador "Laconcordia"協定のパラドール
このパラドールは12世紀の国土回復戦争(レコンキスタ)のときに当時のアラゴン王アルフォンソ1世によって城塞兼修道院として築城され、スペイン最古のカラトゥラバ騎士団に与えられたものです。アラゴン王朝の後継が途絶えたときに、それまで対立していたカスティージャの王を迎える「カスぺの協約」の予備会談が開かれました。これがスペイン統一の始まりとなるのです。アルカニスとはアラビア語で教会を表す言葉らしい。
客室はかつて、シングル2室にツィンが10室の12しかなかった最も小規模なパラドールでしたが近年増築してツイン28室/ダブル7室/スイート2室の中規模のパラドールになりました。
パラドール 部屋
このアルカニスの分厚い、堅個な石造りのパラドールはその規模よりも、とても大きく堂々としています。
正面の大きな石造りのアーチ型の門をくぐり抜けると美しい中庭と正面に宝物館が見えます。この宝物館は通常は閉まっていますが、人数が揃って時間があるときには中を見学できるそうです。
アーチ型のエントランス パティオ
宝物館
アーチのトンネルをくぐると、右側は広々とした中世そのままの石壁に囲まれたバルがあります。反対の左側がレセプションでその裏手の階段から上がったところがサロンで奥にレストランがあります。陶器の町テルエルが近いためか、この階段の壁や上のサロン、そしてレストランでは近郊の釜で焼かれたブルーの絵タイルと陶磁器がふんだんに飾られています。このパラドールも近郊から食事を楽しむ為に来る人が多いので、客室数からは考えられないほどレストランはゆったりと作られているのです。
このアルカニスの村もスペインの美しい村に選ばれており、食後にのんびりと散歩するのに風情のある村です。
サロン 階段
レストラン
タイル絵 紋章
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行13「お金について」
「個人旅行の予算」
皆さんは個人旅行というのは団体で行く「パッケージツァー」と比べて安くつくとお思いでしょうか?それとも高くつくとお思いでしょうか?
これは旅の仕方で違ってはきますが、一般に言えば「パッケージツァー」の方が安く付くと言われています。
同じ時期に、同じ航空会社を使い、同じホテルに泊まり、同じ観光地を廻ったとしたときには多分(シーズンで大分違いはありますが)2割〜3割は高くつくはずです。
それに交通の便などを考えますと観光できる場所も2〜3割も少なくなります。
これは、多くは航空会社やホテルが旅行会社に特別に安い料金でチケットや部屋を提供しているからで、これは特に観光客の少ないシーズンでは特にその違いが大きくなります。
現地でも団体の観光バスを使うことで個人よりも交通費が安くつきます。
それでも近年、個人旅行を希望する方が増えて来ているのは個人旅行の自由さが強く求められていたり、リピーターの観光客が増えてきているからでしょう。
自分の行きたい観光地にじっくり滞在したい、ローカルな鉄道に乗りたい、二度目、三度目なのでもう既に行った所に時間を使いたくない…、などの旅にはやはり個人旅行しかありません。
では具体的に旅の予算をどの程度に考えればよいでしょうか?
モチロン航空機をビジネスにしたり、ホテルを5つ☆の最高級にしたりするのと、バックパックを担いでアジア系の航空会社で二日間かかって到着して安いペンションやユースホステルを利用する旅とでは十倍も料金が変わってしまいます。
ここでは普通のパッケージツァーと同じ位の日にちと同程度(4つ☆位)のホテルを二人で使用した場合を考えてみます。
旅費で一番大きく、そしてシーズンによって変わるのが航空券代です。
一番安いのがクリスマス前までとお正月が終わってからの冬場でスペイン往復10万円を切ることも珍しくありません。そして高いのがこの暮れからお正月にかけてとゴールデンウィーク、お盆などで30万円を超えることもあります。要するに長期の休みが取りやすい時期は高くなり、それ以外のいわゆるオフシーズンと言われる時期は安くなるのです。
この航空券代に比べるとホテル代や他の交通費はそれほどシーズンによる差はないのです。
それよりもスペイン各地で行われるお祭り(バレンシアの火祭りやセビージャの花祭りなど)や復活祭の時期にはホテル代もかなり高くなり、その上非常に取りづらくなります。
まあこれらの特別な条件は考慮に入れないとすると1日にかかる費用は、ホテル代、食事代、交通費、入場料ですがマドリッドやバルセロナなどの大都会で約2万円(ホテル代2万5千円の半分+その他)グラナダやコルドバなどの観光地で約1万円(ホテル代1万2千円の半分+その他)これに大きな出費とすればAVEや航空機の料金が加わります。
マドリッド(2泊)アンダルシア(4泊)バルセロナ(2泊)合計8泊10日のコースを考えてみるとマドリッド4万円、アンダルシア4万円、バルセロナ4万円、AVEや航空機に3万円の合計15万円に航空券代となります。
航空機代が12万円とすれば合計27万円、同じ時期の同じような日程のパッケージツァーの20〜25万円よりも1〜2割位高くなります。
やはり航空券代が旅行代金の多くを占める海外旅行では航空券の安い時期を選んで旅行するのが一番の節約で、ホテル代を多少節約して(1泊5千円のペンションにしても)もあまり総額は変わらないことがわかります。
それよりもむしろ、スペイン旅行では思い切って1泊3〜4万円の高級ホテルに泊まっては如何でしょうか?
マドリッドやバルセロナにはヨーロッパ特有の伝統と格式のある超豪華なホテルがたくさんあります。それが日本のごく普通のシティホテルとほとんど変わらない料金で泊まることができるのです。
このような機会は、そう滅多にあるものではありません。パラドールと同様に、これらの高級ホテルに泊まって、パッケージツァーとは、ひと味も二味も違った個人旅行を経験してみてはいかがでしょうか?
by“よっぴ”
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第77回 シグエンサ
tag:www.parador-kiko.com,2014://1.165
2014-05-20T10:56:37Z
2014-05-20T11:38:55Z
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今日はマドリッドの北...
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第77回シグエンサSiguensa
名称「 Parador"Castillo de Siguenza」シグエンサ城のパラドール
カスティージャの荒々しい大平原の小高い丘の上に建つ古城がシグエンサのパラドールです。マドリッドからも近くて、電車でもクルマでも1時間半で行くことができる、とても人気の高いパラドールなのです。
この堂々とした中世の古城は6世紀の西ゴート族が築いた砦から歴史が始まっています。1123年に建設が始まり前世紀末まで司教、枢機卿の住居となっていました。城主が王様や貴族でなく歴代の司教というのは非常に珍しいことなのです。また19世紀にはスペインに侵攻してきたナポレオン軍の司令部としても使われてきたという歴史があります。がっしりとした城門から中庭まで、建物の全てが堅固な石の固まりを感じさせます。その冷たい石の感じを和らげるために、中庭の植え込みやいたるところに置かれた観葉植物、そして暖かい木製のアンティークな家具や扉が尚一層この建物の重厚さを感じさせるのです。
シグエンサ城 パラドール中庭
楼閣 礼拝堂
王侯貴族の雰囲気の漂う古城なのに、司教が城主だったということからなのか、このパラドールには美しい礼拝堂があり、現在でも多くの結婚式が執り行われるということです。モチロン、日本の方の結婚式も喜んでしましょうとディレクター氏は言っていました。
このお城はペドロ残酷王がフランスから来た花嫁ドーニャ・ブランカを幽閉した城として有名で、その幽閉されたとされる小さな朽ち果てた部屋があり(公開していません)、それに隣接した結婚式のパーティなどに使われるコンベンションホールには「ドーニャ・ブランカの間」という名前が付いているのです。この「ドーニャ・ブランカの間」では時々中世の王や貴族に扮したパーティが開かれるそうです。部屋のバルコニーからは石の床と植え込みの緑、中央の八角形の噴水の対比が美しい中庭が見下ろせ、三方を広い石壁で囲まれ、重厚な楼閣はまさにこの城の主のような気分にさせてくれます。
ドーニャブランカの間 バルコニー
その他にも「王座の間」と呼ばれるサロンや玄関ホール、レストランなどや家具、調度品など、中世の古城の雰囲気をいっぱい漂わせています。
玄関ホール サロン
バル レストラン
シグエンサは小さな町で、坂を下って5分程で旧市街に出られます。食後のひととき、12世のカテドラルやアーケードのついた16世紀の回廊とルネッサンス様式の市庁舎など中世の町の散策をしてみてはいかがでしょう。
カテドラル マヨール広場
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行No12 「国内の移動手段4」
「ツァー」
今回はスペイン国内の移動としての「ツァー」について考えてみたいと思います。
個人旅行なのに何故「ツァー」?と思われる方も多いと思いますが、ここでの「ツァー」とはいわゆる日本から団体で来るスペイン周遊10日間とかいう「パッケージツァー」のことでなくて、マドリッドやバルセロナを起点とした「現地ツァー」のことを言います。
つまり交通の不便な場所や、廻りづらい観光地を効率よく見学出来る現地ツァーをそのまま利用して交通の手段に代えてしまおうということです。
これらの「ツァー」は一般には「パッケージツァー」の自由時間に参加自由な「オプショナル・ツァー」として設定されているものに参加しようというものです。
例えば、ミカミトラベルでは定番としては、マドリッドやバルセロナの半日市内観光や、トレド半日、セゴビア半日、モンセラット半日日帰りツァーなどがあります。
これらのツァーはバスを待つ必要もなく、観光の目的地の側まで行ってくれて開場時間を気にせずに効率よく見所を日本語ガイド付きで廻ってもらえるので時間が無い場合など最適です。(普通トレド、セゴビアは個人なら一日掛かりのエクスカーションです)
それに、このトレド観光の場合には、個人ではパラドールにでも泊まらなければ味わえない展望台からのトレドの全景が見られるのです。
また時間があるときには、最後にトレド名産の象嵌細工の作業所の見学もできます。お土産も売っていますが、トレドの町中で買うよりは少し安いのです。(笑)
その他には、時としてセビージャのタブラオ見学、闘牛観戦、サッカー観戦ツァーなどが組まれることもあります。
これらの日帰りツァーの他に、ホームページを見ていただければ分かりますが、「アンダルシアとバルセロナ5日間の旅」とかグラナダやロンダのパラドールまでもセットされた「アンダルシア・パラドールとバルセロナ7日間の旅」などの現地発着ツァーがあります。
日本からの往復の航空券にこれらの現地ツァーやホテルを組み合わせればもう立派なオリジナルな個人旅行になってしまうのです。
とことんガウディに浸りたければバルセロナのホテルに1週間居ることもできるのです。
また、これよりも多少自由度は減りますが、最近「個人のパッケージツァー」という形態が増えてきました。これは元々「ハワイ」などで移動が少ない旅行に、添乗員が付かないで現地まで個人で来て貰い現地の係員が観光客のお世話をするというものでした。
添乗員などの費用を減らし、各旅行会社も二人からお客を受け付けることが出来るのでツァーの中止の心配もありません。
各旅行会社で申し込んだ観光客は空港で出迎えを受け、ホテルに行き、翌日から他の旅行会社から申し込んだ人たちと団体を組んで行動をするというものです。
モチロン現地では添乗員も付くし観光ガイドの説明もあるので安心です。
「なんだ、それでは普通のパッケージツァーと同じじゃあないか!」と言われるかもしれません。確かにその通りなのですが、申し込みはそれぞれの旅行会社なのですから帰りまでも同じ行動を取らなくてもいいのです。
つまり、旅行会社に最後のバルセロナに3泊延期したい。マドリッドに3日前に行ってトレドのパラドールに泊まってプラド美術館もゆっくりと見たい!などを希望して自分だけの「アンダルシア8日間の旅+バルセロナガウディ三昧3日間」とか「豪華周遊スペイン10日間の旅+カナリア周遊パラドール5日間」「サンティアゴ巡礼7日間+マヨルカ島3日間」などオリジナルな旅が幾らでも作れるのです。
モチロン旅行会社が引き受けてくれて帰りや行きの航空券を確保してくれることが前提ですが大抵は少しの手数料で引き受けてくれるハズです。
モチロンこのパッケージツァー以外の自分で付け加えた部分の旅行に関しては個人旅行と同じで自分の責任になります。
by“よっぴ”
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第76回 ベナベンテ
tag:www.parador-kiko.com,2014://1.164
2014-05-13T14:21:55Z
2014-05-13T14:56:18Z
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今日はカスティージャ...
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第76回ベナベンテBenavente
名称「Parador"Rey Fernando de Leon"」レイ・フェルナンド2世のパラドール
マドリッドからア・コルーニャへの高速国道差羸の丁度中間地点、ベナベンテの町の高台に聳える古城の塔とそれに続く赤煉瓦の建物がパラドールです。
この古城は12世紀のレオン王フェルナンド2世の居城ですが、現存しているのは16世紀、ベナベンテ伯爵によって建てられたルネッサンス様式の「蝸牛の塔」と呼ばれている部分だけです。この塔の部分は広くて、この城の塔の主要部分はレストランと会議室、地下の部分はバルとして使用されています。
3層が吹き抜けになったサロンの細かい木彫りの彫刻がなされた天井は必見の価値があります。地下のバルには、まるで牢獄にでも入っていくかのような狭い石造りの螺旋階段を下りて行きます。するとそこには薄暗い照明のシャンデリアと、分厚い石で固められた壁にかけられたタペストリーに描かれたそのままの中世の世界が待っているのです。この塔に繋げて増築され客室として使用されている建物はカスティージャ産の木材と赤煉瓦で建てられ、古い塔とも調和のとれた、こじんまりとした建物です。
勿論新しい建物ですが、この中世のお城の雰囲気を壊さないように、35部屋を有した建物では落ち着いた品の良い調度品とインテリアの客室が宿泊客を迎えています。各部屋にはバルコニーが有って、開放感がありますが、デラックスツインにはバルコニーがなくて、その分部屋が広くなっています。今まで宿泊した客には映画俳優や政治家等、有名人も多数います。
外国人が宿泊する割合は、35%。ここでの売りは、中世の雰囲気いっぱいの、塔の中のサロンやバルは勿論のこと、静けさと窓からの景色(広大な台地が眺められる)と部屋での居心地のよさでしょう。
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行No11 「国内の移動手段3」
「レンタカーの利用」
スペインの個人旅行、それもパラドールを泊まり歩く旅ならばレンタカーの利用は如何でしょうか?クルマの運転が好きで、スペインをドライブしてまわりたいと思う方も多いのではないでしょうか?
レンタカーの使用を考えるときに、気になることを少しお話いたしましょう。
スペインだからと言って特別なことはそれほどありませんが、基本的な違いと言えば、右側通行だということです。
さすがに最近は大手のレンタカー会社ではオートマチック車がほとんどですが、まだマニュアル車もあるので注意してください。
一般に貸し出されるクルマはルノーなどの小型車でディーゼル車が割と多いので(運転には関係ありませんが)給油には注意してください。
特に最近はセルフのガソリンスタンドが増えているので、ガソリンと軽油を間違えると大変なことになります。
ガソリンはGasolinaですがディーゼルはGasoleoです。ガソリンでも普通の無鉛ガソリンはSin-Promo、高級車に使うハイオクタン・ガソリンはSuperと表示されます。
セルフのスタンドといっても従業員は居て料金の精算などをしますので分からなければ聞けば良いでしょう。勿論給油サービスをしてくれるスタンドもあります。
走り出す前にライト、ウィンカー、ワイパー、パーキングブレーキ、バックギアの位置などを確認しておきましょう。
レンタカーの営業所は昼休みや土日祭日には閉まっていることもあるので営業時間を確認しておくことも必要です。
返すときは営業時間外には駐車場に止めて、書類に書き込みをして鍵と一緒にポストに返却すればオケです。
あとはカードで精算されます。
道路事情はスペインの道路地図を見ると分かると思いますが、高速道路と一級国道がまるでマスクメロンの網のようにスペイン全土を覆っています。
しかもセビージャ近辺とバルセロナから延びる高速道路など一部を除いてホトンド無料というのもドライバーにとって嬉しいことです。
モチロン、有料区間であっても日本に比べるととても安い料金です。
尚、ガソリン代は日本よりも少し安い程度です。
日本のサービスエリアみたいな休憩所もまれにありますが、多くは道路から少し離れたところにバルやレストラン、ホテル(モテル)などと一緒になった休憩所があります。
一般道路でも所々にバルがあり、飲み物や軽い食べ物などを摂ることができます。
高速道路の最高時速は120km、一般道路でも100km、80kmなどで、渋滞もホトンドないのでついスピードを出しすぎると思いますが、スペインは結構山国でカーブのきつい場所もあるのでスピードオーバーには十分注意して下さい。
日本とちょっと違うシステムなのが「ロトンダ」と呼ばれるサークル状になった交差点内の道路です。これは信号の代わりに交差点に入るクルマはサークル状の道路の手前で速度を落とす、或いは一時停止して、交差点内のロトンダを廻りながら直進、右折、左折、Uターンが出来るという交通量の少ない道路ではとても優れたシステムです。
このとき注意するのはロトンダを走るクルマが優先、曲がるときには右側のクルマ(直進のおそれアリ)直進するときには左側のクルマ(右折するおそれアリ)に注意します。
各進行方向には矢印と町の名前が付いていますが、この書いてある町は必ずしも大きな知られた町でなく、直ぐとなりの小さな町や村という場合が多いので地図でよく確かめておかないとロトンダ内をグルグルと何周も廻ることになります(経験アリ)
さてボクは最初に「パラドールの旅行にはレンタカーは如何でしょうか?」と書きました。
これには幾つかの理由があります。
先ずパラドールは大都市にはホトンドなくて比較的交通の不便な場所にあるということです。
次にパラドールには大体大きな駐車場が完備されていて、車上荒らしなどの心配も少なく夜間の駐車も安心して出来るということがあります。
そして、パラドールとパラドールの移動だけならかなりの距離でもホトンド渋滞もなく、市街地走行の気遣いをあまりせずに運転出来るということです。
これは逆に、レンタカーはパラドールとパラドールの移動手段としてだけ使ったらどうでしょうか?と言う提案でもあります。
スペイン観光のハイライトには多くの中世の町や都市、或いは旧市街にあるカテドラルや修道院、それらを利用した美術館や博物館など多くの建物があります。
スペインの道路事情はとても良いと言いましたが、それはあくまで高速道路や郊外の一般道路の話で、旧市街の坂道の多い、曲がりくねった細い道は全く別物です。
通行に苦労し、駐車に苦労し、やっと駐車出来たと思ったら今度は車上荒らしが気になってゆっくりと見学もバルで一休みも出来ないッと言うことも少なくないでしょう。
さて、ここで登場するのが前回紹介した「タクシー」の利用です。
勿論パラドール自体が旧市街にあって歩いて廻れるのならそれで良いのですが、テルエルやセゴビアなどの旧市街から少し離れているパラドールなどではクルマは駐車場に置いてタクシーで旧市街のど真ん中に行きましょう。料金もせいぜい5〜10€、500円玉2個か3個です。(旧市街の有料駐車場は案外高いですからこの方が安上がりかも…)
路上の駐車違反の取り締まりも結構厳しいです。
あと、日本でJAFに入っている方は会員証を持っていって下さい。スペイン王立自動車クラブと提携していて故障の修理、牽引などロードサービスが受けられます。
by“よっぴ”
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第75回 サモラ
tag:www.parador-kiko.com,2014://1.163
2014-05-06T11:33:51Z
2014-05-06T11:53:41Z
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今日はサラマンカの北...
iberojapan
第75回サモラZamora
名称「Parador "Condes de Alba y Aliste"」アルバとアリステ伯爵のパラドール
マドリッドから250km、タルゴで3時間、サモラ県の県都ドゥエロ川沿いの美しいサモラの町に着きます。県都とは思えないほど落ち着いた小さな町です。この町の中心地ビリアート広場に面してパラドールはあります。15世紀に旧ローマ帝国の城塞跡にアルバ伯爵、アリステ伯爵の館として建てられたもので、後に巡礼者の宿泊所、孤児院として使用されていたものが1968年よりパラドールとして開業されたものです。
部屋はかなり広くて、木の床と窓に取り付けられた大きな木の扉がゆったりとした落ち着きを与えてくれます。パティオに面した石造りの広い回廊には木枠の美しいガラス戸がはめられ広い回廊はサロンとして利用されているのです。夜、光がともると中世の雰囲気をかもし出します。又、2階のこの回廊もとても広くて、開放感に浸れる空間を生み出しています。
宿泊客の65〜70%はスペイン人。残りの三分の一は、ドイツ人、イギリス人、フランス人、オランダ人、スイス人で占められます。
パラドールの周りの旧市街は出窓が特徴の落ち着いた町並みがが続き、ドゥエロ川の流れが見下ろせる公園と絶好の散歩コースがあります。小さな町なので小一時間で廻れてしまうでしょう。
ビザンティン様式のドームを持つカテドラルは12世紀のもので周りを古い城壁が囲み、広場となっていて市民の憩いの場となっています。また、パラドール北側のすぐの場所にスペインでも珍しいセマナ・サンタ美術館があります。
ドゥエロ川に沿って東に20km程行くとカスティージャのオアシスと呼ばれる美しい町「トロ」があります。「トロ」とはスペイン語で雄牛のことですが、それがこの町と何か関係があるのかは分かりません。
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行No10 「国内の移動手段2」
「バスの旅」
スペインを個人で周遊するときに最も安価で便利な乗り物は「バス」でしょう。
特に日本人に人気のあるアンダルシア地方においてはバスの利用は欠かせません。
セビージャ、コルドバ、グラナダ、マラガといった主要都市間はほぼ1時間ごとに便がありますし、それも高速道路で結ばれているので非常に早くて快適です。
バスターミナルは大体町の中心地にあって(鉄道駅は町外れが多い)とても便利です。
長距離バスの場合は予約も出来ますから、乗車前日にバスターミナルに行ってバスの時刻表を見て予約をしてしまいましょう。 近距離のバスでも時刻表はときどき変わりますから乗車前日にでも確かめておきたいものです。
特に土日祭日にはバスの便が極端に少なくなる場合があります。
切符の購入は列車と同じように紙に目的地、時刻、人数などを書いて見せるのが良いでしょう。(英語は鉄道駅よりも通じません)
近距離バスでもミハスやコスタ・デル・ソルと言った有名観光地にはかなりの本数が運行されていますが、小さな田舎町などではバスの便は朝1便に夜1便というようにホトンド利用出来ない場合もあります。こんな場合にとても便利な旅の味方が「タクシー」なのです。
「タクシー」
スペインで個人旅行を如何にスムーズに出来るか? この「キーポイント」になるのが「タクシー」だと思います。
日本でタクシーに乗ると言えば地下鉄やバスに比べて割と贅沢な乗り物と思われています。
スペインでも同じことは言えるのですが、料金がとても安いので荷物が多く、時間が貴重な旅行者には最適な移動手段なのです。
基本料金だけをみれば日本のほぼ5分の1、その他人数割りまし、荷物料金(一個につき)、荷物の積み卸し料金、深夜料金、渋滞、区域外での料金、特別な地域(空港など)での割り増し料金がとても多く、それに運転手へのチップなどがかかりますが、それでも日本のタクシー料金の半分以下です。
それに個人タクシーが多く、違法行為に対する罰則が激しく、客からの苦情などでスグに営業停止などの処分となるので(イタリアのような)ボッタのタクシーはほとんどなくて安心して利用できる乗り物と言えましょう。
国民性としても、明るくて、とても優しく親切な運転手が多いことも付け加えておきたいと思います。
マドリッドやバルセロナ市内は勿論、バス路線の少ない町の移動など旅行者の足としての利用価値大です。
しかし、もっとタクシーの威力が発揮するのは日本ではあまり考えのつかない中長距離での利用だと思います。
例えば、日本からマドリッドに到着するのは大抵の航空機では夜の八時〜十時頃でしょうか。
当然夜も遅いということでマドリッドの市内のホテルにはタクシーで移動します。
(この場合、バスでの移動などは安全面から言っても論外なのです。治安については後ほど述べたいと思いますが、旅行者が一番狙われるのは空港からのバスターミナルなどで、タクシーを探したり地下鉄の乗り場を探したりと荷物を抱えてウロウロしているときが一番危ないのです。現地に住む日本人ですら空港からは一直線に自宅までタクシーで帰るのです。このように安全面から言ってもタクシーの利用価値は高いのです)
空港から市内のホテルまで30€、ホテルでゆっくり休んで次の日に備える。
それはそれでとても良い方法だし、ごく普通のパターンです。
では元気な方、思い切ってトレドのパラドールまで行って泊まってしまうという考えは如何でしょうか?
空港から100km、東京―熱海間を高速でぶっ飛ばして1時間ちょっと、これが何と約100€で済んでしまうのです。
特に到着が金・土・日の週末ならば即、ライトアップされたトレドの街を眺めながらのスペイン最初の夜を迎えることが出来るのです。
この方法はモチロン、日本からマドリッドに到着したときだけではありません。
例えばバルセロナまたはセビージャから飛行機やAVEでマドリッドに到着して、トレドに向かうことを考えたとします。
普通はマドリッドの南バスターミナルに移動してバス、またはアトーチャ駅でトレド行きの列車に乗り換えトレドへ。トレドからタクシーでパラドールに行くことになります。
空港―(タクシー)市内―(バス)トレドー(タクシー)パラドールを止めて、空港から一気にパラドールまで直行してしまうのです。これだけの手間や時間が節約出来て約100€。
それも実際に費用が増えるのは差額だけなのです。
逆にスペインでの最終日の前日にマドリッドでなくトレドやチンチョンのパラドールに泊まり、空港に直接行くこともタクシーを利用できればそれほど面倒でも難しいことでもありません。
言葉の問題もあるので多少難しいかもしれませんが、行く場所を指定して(途中に見所があればそれも観光して)観光地での待ち時間を含めて、出発地に戻ってきて幾らとか決めることも可能です。
この場合は目的地、観光時間、料金などを紙に書きながら交渉するのが良いと思いますが、パラドールでおよその料金を聞いてタクシーの運転手と交渉してもらうことも出来ます。
この方法で大きな移動は飛行機や列車で行き、目的地に着くとエクスカーションも含めてタクシーを半日100€とか、1日200€とかでチャーターして観光している人も実際にいます。
運転手が道を良く知っているのはモチロンですが、観光ポイントには必ず止まって下車したり、写真を撮ってくれたりするでしょう。時間に追われることなく駐車も荷物の盗難の心配もせずに、言葉はホトンド通じなくても笑顔での交流はきっと想い出深い旅行になると思います。
これで、スペインでの個人旅行をスムーズに安全にするためには、如何にタクシーを利用するかがキーポイントになると言ったことがご理解頂けたでしょうか?
by“よっぴ”
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第74回 トゥイ
tag:www.parador-kiko.com,2014://1.162
2014-04-21T10:58:12Z
2014-04-22T11:54:21Z
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今日はポルトガルとの...
iberojapan
第74回トゥイTUI
名称「Parador”San Telmo”」サンテルモのパラドール
道路地図を見るとポルトガルとの国境のミーニョ川を挟んで2つのPのマークがあります。北側のPはこのトゥイのパラドール、南側のPはポルトガルのポウザーダ、バレンサ・ド・ミーニョの町の「サン・テオトーニオ」です。サント・ドミンゴ公園から対岸の町バレンサにある城壁に囲まれたこのポウザーダを観ると、ここが国境の町であることを思い出させます。トゥイ側にはすでに城壁の跡もなくなってしまい、ミーニョ川には美しいトゥイ橋が架かっています。この橋の完成は1884年、パリのエッフェル塔の設計者「ギュスターヴ・エッフェル」の手による橋で、完成以来ポルトガルとスペイン・ガリシア地方とを結ぶ交通の要所となっています。最近はポルトガルからの食事、宿泊の観光客も増えてきたといいます。
建物は花崗岩と栗の木を使った「パソ」と呼ばれるガリシア地方独特の田園屋敷を忠実に再現したもので床と天井の木部と壁の白さの対比がとても美しい。
バルに続いて、別々に別れた夕食用レストランと朝食用のレストランがあります。このメインレストランや中庭では結婚式のパーティも度々開かれています。このときは深夜2時3時まで大騒ぎなので、寝付きの悪い人には気の毒かもしれません。プール、テニスコートも完備されていて長期滞在の客も多いそうです。
パラドールはTUIの街外れの丘の上に在って、美しいミーニョ川を眼下に望み、静けさと自然との調和のとれた素晴らしい環境にあります。また歴史の町としてのトゥイの散歩もお勧めです。
このパラドールの名称のサンテルモとは、ドミニコ会修道士、聖ペドロ・ゴンザレス・テルモのことで、トゥイに生き、1240年に生涯を終え、今なおトゥイの町の守護神として奉られています。
パラドールから歩いて15分たらず、遠くに見えるカテドラルがあるところが旧市街サント・ドミンゴ公園など散歩には打ってつけの美しい町です。勿論、サンテルモを奉った教会もあります。
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行No9 「国内の移動手段1」
往復の航空チケットとホテルが決まったら今度はスペイン国内での移動です。
移動方法には「航空機」「列車」「バス」「タクシー」「レンタカー」などがあります。
では、これらを個別に考えていきましょう。
「航空機」
スペインは日本の約1.5倍もの広さがあります。日本のように南北に極端に長いと言うことはなくても北から南、東から西への都市移動、或いはカナリヤ諸島やマヨルカ島などの島嶼にはどうしても航空機が必要となります。
この場合私たち旅行者としては通常は正規チケットを買うことをお勧めします。
スペインの航空各社にもL.C.C.や早割インターネット割引などがありますが、外国に住む人にとっては、旅行業に詳しく、語学も達者であってもそれらのチケットを買うのはナカナカ難しいのではないでしょうか?日にちの制約の少ない長期の旅のバックパッカーならばこれらの格安チケットをネットなどで探すのも良いと思いますが、時間が一番貴重な1〜2週間の自由旅行を前提にすると運行が確実な正規チケットということになってしまいます。
この正規チケットはモチロン旅行代理店を通して日本でも買うことが出来ますが料金はほぼ日本と同額と思っていいでしょう。(バロセロナーグラナダ間で2万5千円位)
オフシーズンにはスペインまでの往復で10万円を切るチケットもでるというのに、パラドールの二人分の宿泊費が1万5千円なのにこれは結構高い料金だと思います。
以前、イベリア航空が日本に乗り入れていたときにはこの往復チケットにストップオーバーの制度が使えたし、スペイン国内のチケットも安く買えたのですが…。
しかし現在この方法が使えないとなると旅行の行程に工夫をしてなるべくスペイン内では航空機を使わないで済ませる、或いは他の方法で安いチケットを入手するしかありません。
一つは、入港地と出港地を別々にして行程の無駄をなくす。つまりアンダルシアを中心に廻るのなら到着空港をマラガにして北上しながらマドリッド或いはバロセロナから出港する。サンティアゴ方面ならば到着空港をビルバオにするなどの工夫です。
ただ、これも主要空港でないため日本からの航空会社が限定され、また便が少なくトランジット待ちの時間が極端に長くなる場合もあります。
もう一つは、各航空会社が作っているグループ(アライアンス)で、同じグループのチケットを利用者に安く提供するというものがあります。
これは、各アライアンスによってそれぞれ特色があり、また加盟航空会社や規約自体もよく変わるので事前にチェックしてください。
「列車の旅」
「世界の車窓から」という番組がありますが、列車の旅は乗車、或いは移動そのものが楽しい観光の一コマと言えます。
スペイン国鉄はRENFEといって有名な超特急AVE始めTalgo、IC、Alaris、EMなどの特急列車、TrenHotelと言われる寝台列車など魅力的な列車がいっぱいあります。
しかし、ローカル列車となると日本の鉄道と比べて必ずしも便利な乗り物とも言えません。
それは日本に比べると非常に列車の本数が少なく繋ぎも悪いということなのです。
よく外国の列車は発着時刻がいい加減だ!ということも聞きますが、RENFEの列車はローカルも含め割と正確です。
マドリッド、バルセロナ、バレンシア、セビージャ、マラガなど大都市間の中長距離の移動には近年どんどん運行距離が延びている新幹線AVEの利用が絶対のお勧めですが、便利さから言うと中近距離の移動には列車よりもバスに軍配を上げざろう得ません。 しかし、スペイン独特の荒涼とした平原を走る鉄道の旅もなかなか捨てがたい味のあるものです。
ゆったりとした車内のAVE、コトコト走るローカル列車。もし時間があるのなら是非お試し下さい。
by“よっぴ”
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第73回 ヒホン
tag:www.parador-kiko.com,2014://1.161
2014-04-14T10:42:05Z
2014-04-14T10:55:06Z
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今日は北スペイン、カ...
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第73回ヒホンGijon
名称Parador"Molino Viejo"古い水車のパラドール
オビエドから北に30kmあまり、カンタブリ海コスタ・ベルデ(碧緑海岸)の古い港町ヒホンがあります。その町外れ、サン・ロレンソ海岸近くのイサベラ・ラ・カトリカ公園に沿った一角、サッカー場の向かいにパラドールは建っています。
現在はほとんど見かけないのですが、この町には15〜18世紀まで水車が数多くあって、このパラドールとなった元豪族の館も、水車が傍らに立つレストランとして開業していたのです。そして、このレストランに増築する形で客室の新館が建てられました。建物の客室はリゾートホテルっぽい内装で、大きな窓からは明るい光が射し込み心地よい空間を作っています。また建物のあちこちにあるサロンがとても素敵です。
一階のガラス張りのレストランから眺められる庭には公園から野鳥やクジャクが遊びに来るのが楽しい。
元レストランと言う割にはL字型のレストランはそれほど広くはありませんが、木造の天井に漆喰の白い壁、大きな窓と少し暗めの照明がなんとも心地よい雰囲気を醸し出しています。尚、シドラーというリンゴ酒はこの地方の特産品です。
レコンキスタ発祥の地で生まれたアストゥリアス王国の教会建築は世界遺産にも指定されていますが、オビエドのナランコ山のふもとには方形二階建ての美しい教会、842年に建てられ、アストゥリアスの王様、ラミーロ1世が住んでいたアストゥリアス建築様式のサンタ・マリア・デル・ナランコ教会がある。この建物は、11世紀以降のロマネスク建築様式を2世紀も前に先取りしていると言われています。
他に、サン・ミゲール・デ・リーリョ教会、サンタ・クリスティーナ・デ・レーナ教会があります。
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行No8 「パラドールの過ごし方」
パラドールも基本的には何ら他のホテルと変わるものではありませんが、全体的にゆったりと造られていて、特にパティオ(中庭)やサロンなどの共用施設に素晴らしいものがあります。アスレチックジムやプールなどは珍しくありませんがヨーロッパ有数のゴルフ場を持っていたり、自然を楽しむためにも色々なプログラムが作られていたりします。
またパラドールは歴史的建造物を改装して造られたものが多く、日本からの観光客の大半はそのような建造物に泊まることを期待して行かれる方が多いと思います。 そして、そのパラドールが古城などであれば楼閣に登ってみることも出来ますし、古い暖炉や石壁などが残された部屋に出会うかもしれません。
スペイン政府のパラドールセンターでは毎年1、2か所の新しいパラドールを計画していますが、今後はすべて歴史的建造物のホテルとするようです。
歴史的な建造物を改装されて造られたパラドールでも増築や改築がなされた部屋は設備など高級ホテルと比べても何ら遜色はありませんが、古い建物をそのまま利用した部屋などは(設備や清潔さには問題は無いのですが)まれに狭い部屋もあります。特にグラナダは、料金は他のパラドールの倍するのに部屋の広さは半分などということもごく普通にあるのです。
モチロン、どんなに部屋が狭くてもサロンやパティオを含めた、その歴史的な重みを感じさせる雰囲気は特別なものがあります。
その為にグラナダの「ホテル・サンフランシスコ」などは人気が衰えるどころか益々予約が困難なパラドールになってきています。
このような歴史的建物のパラドールに泊まったら、部屋だけでなく、必ず時間を割いて中世の雰囲気を残すサロンやアラブの香りのするパティオ、元修道院ならば礼拝堂などでゆったりした時間を過ごして欲しいと思います。
パラドールでの食事ですが、朝食は大体朝の8時頃から、昼食は2時頃から、夕食は9時頃からが一般的な時刻です。まあ日本人から思うと大体2時間遅れと思えば良いと思います。夜はゆっくりと散歩やサロンで時間を過ごし、朝もゆっくりと起きて出かけるのがパラドール流の旅行と言えるでしょう。(チェックアウトは正午です)
イベロで申し込んだ場合はすべて朝食込みですから必ず摂りましょう。
早朝に出かけるので朝食を摂る時間がないというのは如何にも勿体ないと思います。
何故ならパラドールの朝食はアメリカンスタイルのビュッフェで卵料理、肉料理、チョリソー、生ハム、チーズに沢山の果物にジュース。どれも新鮮で美味しいものばかりです。
夕食の予約は、普通は要らないと思います。何故なら一番混むのが10時過ぎ、日本人の多くはオープンを待ちきれずに入るので待つ必要がないからです。
しかし、グラナダやトレドなど外人の観光客や日帰りの客が非常に多いパラドールでは食事の時間も早めで、前もって予約をした方が安心かも知れません。
一般にパラドールのレストランはその町で一番高級なレストランとされています。
ですから町中のレストランよりは多少高くつきます。それでも大体コース料理で3000円から、それに飲み物です。勿論ア・ラ・カルトもあります。
パラドールのレストランは、味はモチロン、とても雰囲気がいいところが多いのできっと満足するでしょう。メニューにはスペイン語の他に英語版も必ずあります。
あまりお腹が空いていないときにはア・ラ・カルトでもいいでしょう。
単品のお料理を二つ取って二人で分けて食べるのもオケですし、(意志表示をすれば)チャンと二つのお皿に分けて持ってきてくれます。このような場合には少しチップを大目に置けばよいのです。
レストランの側には大抵バルがあって、着席を待つ客が一杯してたり、此処で軽い食事を済ませてしまうことも出来ます。
by よっぴ
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第72回 セルベラ・デ・ピスエルガ
tag:www.parador-kiko.com,2014://1.160
2014-04-08T14:20:22Z
2014-04-08T14:44:36Z
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今回は北スペイン、カ...
iberojapan
第72回「セラベラ・デ・ピスエルガ」Cervera de Pisuerga(パレンシア)
名称 Parador"Fuentes Carrionas"カリオナスの泉のパラドール
ブルゴスから120km、パレンシアとサンタンデールの丁度中間地点アギラール・デ・カンポからカンタブリ山脈をぐんぐんと登ること30分セルベラ・デ・ピスエルガの町に着きます。ここから更に2km程登った広い林の中にある大きな堂々としたリゾートホテルがセルベラ・デ・ピスエルガのパラドールです。カンタブリア山脈の南側、セルベラの町とルエスガ・ダム湖との間、標高1100mの山間部にパラドールは位置しています。
先ず、広い芝生の入り口には両側に四駆のクルマがオブジェとして飾られているモダンさに驚かされるでしょう。山荘風の館内はとても広く、サロン、レストランも落ち着きがあってゆったりと配置されています。
木製の梁と天井同じ色合いでまとめられた革や布張りの椅子が配されているのが内装の特長です。広いバルコニーからは遠くにピコス・デ・エウロパの連山を望むことができます。窓は大きいのですが、すべて防寒のための二重窓になっています。それでもフェンテ・デ同様、厳冬季の12月、1月は休館するそうです。
テラスから望む、眼下の湖やカリオン川でのマス釣り、山中でウサギや野鳥のハンティング、山登りやハイキングなどアウトドアライフを楽しむ長期滞在型のパラドールで知られており、家族連れも多いのが特徴です。
パラドールの名称のカリオナスの泉とは勿論、カリオナスの源流がここから始まるからです。カスティージャの雰囲気はレストランにも漂い、手作りの腸詰め類や、子羊のロースト、虹鱒のベーコン添えなどの郷土料理が用意されています。
北へ向かえばピコス・デ・エウロパの周遊ですが、南に80kmにはサンティアゴ巡礼路のフロミスタ、英雄エル・シッドの眠る大聖堂の町ブルゴスへは120kmです。
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行No7 パラドールの予約2
ではパラドールの予約とはどれほど困難なのでしょうか?
あまりに予約が大変だと言われるために「グラナダ」は2年前から予約で埋まっているというような噂まで流れるほどです。
モチロン、早いほうが良いのは当然ですし、季節や他の要因で変わって来ますので一概には言えませんが、人気のあるパラドールでは約3ヶ月、グラナダでは約半年位前までがギリギリ予約の目安だと思います。
行程を作る場合も日程をキッチリと決めてしまうのでなく、先ずパラドールの予約を取ってから行程を調整出来るようにしておくべきです。
ッというのは予約を一日ずらすだけで予約困難なパラドールの部屋を確保できたりするのですから、(これもイベロでなければ出来ません)
イベロ・ジャパンのスタッフは何度もパラドールに行っておりパラドールに精通しているのできっと貴方の旅程や希望に沿ったパラドールを紹介してくれるでしょう。
また、何よりも現地「ミカミ・トラベル」のサポートと協力があるので安心です。
イベロのお客さんにとってはもう一つ素晴らしい情報があります。
それは「ミカミ・トラベル」には人気の高いパラドールに限り、部屋を数室、事前に確保してあり、空き室があるときにはイベロ・ジャパンのお客様に提供してくれるシステムがあるのです。
これは(キャンセルが効かない、夕食かランチをパラドールのレストランで摂らなければならない)などいくつかの制約がありますが、特に料金が高いというわけでもないので聞いてみる価値はあります。
実際、イベロのお客さんで、このシステムで「グラナダ」などの予約をされた方も大勢いらっしゃいます。
その他、一般では予約出来ない塔内部などにあるオリジナルの部屋、スウィートルーム、たった一つしかない特別室などの予約も可能です。
各パラドールの様子などは他のコーナーを観ていただければ良いのですが、次回は少しパラドールでの過ごし方を話してみたいと思います。
by よっぴ]]>
第71回 フエンテ・デ
tag:www.parador-kiko.com,2014://1.159
2014-03-26T11:32:11Z
2014-03-26T11:43:54Z
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今回と次回は北スペイ...
iberojapan
第71回フェンテ・デFuente De
デバ川のパラドール Parador Rio Deva
オビエドとサンタンデールの間に位置するカンタブリア山脈の中で最も高い、2648mの峰を持つピコス・デ・エウロパ(ヨーロッパの峰)、この壮大なロケーションを背景にパラドールは建っています。
サンタンデールから110kmでデバ川のほとりの村ポテスに着きます。 川面に映る古い石造りの家と現在村役場になっている15世紀のインファンタド塔が美しい村です。
なおも30kmデバ川の流れに沿って道を登って行くとカンタブリア海に注ぐデバ川の源流のある標高1000mのリエバナ渓谷、フェンテ・デのパラドールにたどり着きます。
デバ川の名称を持つ、このパラドールは山のパラドールとして1966年にオープンしたものです。
建物の裏手には2000m級の垂直に切り立つピコス・デ・エウロパが迫り、壮大なロケーションに建つ山岳リゾートホテルのパラドールとしても一級でしょう。
隣のロープウェイ乗り場からは1926mのカブレの展望台もすぐです。
ロープウェイで上る途中、この山地一帯に生息するシャモワと呼ばれる野生のヤギの姿が見られることもあるそうです。
頂上のカブレ展望台からはデバ川上流の渓谷とポテス、そして中央山脈の山々を一望するパノラマが広がります。
北に50kmのコバドンガは722年、当時スペインの全土を占領していたアラブ勢力に対してスペイン・キリスト教徒軍が初めて勝利をおさめた場所、つまりレコンキスタ(国土回復戦争)の始まったところとしてスペイン人にとっては思いの深い場所とされています。
(ピコス・デ・エウロパの西山塊の一部は17000haにわたってコバドンガ国立公園となっています)
パラドールの内装はクラッシックな山荘スタイルのしっかりした造りで部屋、サロン、レストラン、どれをとっても満足のいくものでしょう。
真冬の間は休業します(時々変わるので詳しい時期は問い合わせてください)が、夏は登山客避暑客が主で初冬はハンターが加わります。 また、気球に乗ることもできるし、貸しジープでのピコス・デ・エウロパのドライブ巡りも楽しいと思います。
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行No6 パラドールの予約1
今回はパラドールについて考えて見たいと思います。パラドールがどんなものであるかはこのホームページを見ていただければ分かると思いますが、基本的には一般のホテルとそう変わるものではありません。
スペイン全土に94カ所あるこの国営のホテルチェーンは2カ所の5つ☆ホテルに、十数カ所の3つ☆ホテルを除けばすべて4つ☆ホテルで、グラナダの「ホテル・サンフランシスコ」の料金以外は他の民間ホテルと料金もさほど変わりません。
しかし、このホームページや他のガイドブック等を読んで、パラドールに泊まりたい為にツァーでなく個人旅行を計画された方も大勢いらっしゃると思います。
実際、スペイン周遊のツァーにはごく一部パラドールを取り入れたコースもありますが、自分の行きたいパラドールがコースには組み込まれていないことが多いと思います。 料金的にも他の4☆ホテルとさほど変わらないのに、何故パラドールのツァーが少ないのでしょうか?
先ず決定的に違うのは人気が高いため、非常に予約が取りにくいということがあげられます。それに一部を除き、部屋数がさほど多くないのでツァーのような団体を扱うのに向いていないということもあります。
一部にパラドールを組み入れたツァーがありますが(パラドールの料金は一般のホテルと違わないのに)一般のツァーに比べてかなり料金が高いのでは?と思われる方もいると思います。 それは一つのツァーの人数が少ないためコストが高く付くことと、前回の「ホテルの予約」でお話をしたように、パラドールには契約している旅行社に(団体割引やオフシーズン割引といった)特別料金で提供するということもほとんどないためなのです。
では実際に予約はどのように行えばよいのでしょうか。
パラドールもホテルですから(海外を扱っている)大きな旅行会社であれば予約は受け付けると思います。実際そのように予約をされる方も多いのですが…。
このホームページを提供しているイベロ・ジャパンとは、スペインで旅行会社「ミカミトラベル」を経営している三上優氏が長年の努力で、氏の夢であった「パラドール日本総代理店」の契約を機に創立した個人旅行を主とした会社なのです。
此処で少し、一般の旅行会社とイベロ・ジャパンとの違いを比較してみましょう。
イベロ・ジャパンも旅行社ですから航空券やホテルはモチロン、AVEやフラメンコ、サッカー、闘牛などのチケットも現地「ミカミトラベル」の協力で手配出来ますが、最大の特徴はパラドール本社と直接オンラインで繋がれているため各パラドールの予約状況が即座にわかるということでしょう。
イベロ・ジャパンでは、予約したい日にちを入力すると、その前後1週間ほどの予約状況がすべて出てきます。
空き室が5部屋以上あると「にこにこマーク」がそれ以外だと空き部屋の数と「NGマーク」が出てきます。驚くことにかなり先の予約でも「空き室残り1」とか、結構NGマークが出てくるのです。空き室1でも、モチロンこの時点で予約をすればオケです。
一般の旅行社ですと予約を受けてからFAXや電話、メールなどでパラドールセンターに問い合わせをするので返事をもらうまでに数日かかってしまいます。(ですから残2室NGは本当にNGになってしまうのです)それに日にちを1日ずらすことで予約ができるかもしれないのですが、客とパラドールセンターとのやり取りの間に部屋が埋まってしまうこともあります。またイベロ・ジャパンでは一般の旅行社には提供していない一つしかないような特別室を予約することも可能なのです。
インターネットでも予約は出来ますし、その場合は旅行社を間に入れるよりはストレスがないかもしれませんが、この場合も予約を入れてから返事があるまではメールのやり取りやクレジットカードでのデポジットを要求されたりするので、その間、何日か時間がかかります。
一手配について1000円の手配料はかかりますが安全確実に予約を入れるのにはイベロ・ジャパンを通すのが一番だというのがお分かりだと思います。(現地のサポートが万全なのは言うまでもありません)
パラドールも他のホテル同様、バウチャー(クーポン券)を購入して、現地のパラドールに提示すれば良いのです。
でも、個人旅行はどうも不安だと感じる方は現地ミカミトラベル主催の発着のツァーを利用するのも良いかもしれません。 憧れのグラナダのパラドールに泊まれるコースもありますし、もし時間があるのなら前後に個人のパラドールを含む自由旅行を組み合わせればまた特別なオリジナルな旅行が楽しめます。
リタイア後の余裕ができた方の記念旅行や新婚旅行には特にお勧めです。
by よっぴ]]>
第70回 ベリン
tag:www.parador-kiko.com,2014://1.158
2014-03-18T11:51:39Z
2014-03-18T12:07:17Z
はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今回はプエブラ・デ・...
iberojapan
第70回ベリンVerin
名称「Parador”Monterrey”」モンテレイのパラドール
このパラドールもサナブリアと同じくマドリッドからガリシア方面への高速道路の開通によって非常に便利になったパラドールです。この町ベリンには温泉があり、リュウマチや腎臓病に効果があるということでヨーロッパ各地からの湯治客で賑わっています。また、近くにはFontenovaフォンテノーバ、Cabreiroaカブレイロア、Sousasソウサス、Villazaビリャサなどの温泉もあります。
ベリンの町外れ、西に6kmにある双子山、東の頂上にあるのがパラドール、西の頂上にあるのが愛称になっているMonterreyの城塞です。パラドールはガリシア地方特有の石と木を組み合わせて作った田園の中のお屋敷を思わせる建物ですが、目の前にモンテレイ城があるため、まるで城の離れのような気がします。夜にはモンテレイ城がライトアップされ、宿泊客を中世の宮廷の世界へと誘うでしょう。館内にはこの地方の伝統的な装飾が施され、ゆったりとしたプール、そして手入れの行き届いた庭園越しにモンテレイの古城、ベリンの町、広大に広がる葡萄畑が臨めます。
落ち着いたインテリアのサロンから眺めるモンテレイの古城はいつまでも見飽きることがないでしょう。このパラドールは6月〜9月が繁忙期です。
古城へはパラドールから歩いて10分ほど、ほとんど廃墟と化していますが塔に登れば広大な景色が広がり、ポルトガルへは約15km。もう目と鼻の先です。
*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*
個人旅行No5 ホテルの予約
どこの空港に着くにせよ、通常の場合日本からスペインの到着は夜ですから現地に着いたら真っ先に行くのはホテルです。 早くホテルに入ってゆっくり手足を伸ばしたいですよね。
先ずどんな旅程であっても、この最初の日の1泊は日本で予約をしておきましょう。
日本からの到着は大体深夜だと分かっていますからホテルへの到着が遅くなると言っておかなくても大丈夫です。(これは旅行社を通した場合で、自分で予約をされた方は遅くなることを言っておいた方がいいでしょう)。
最初の1泊を予約するということは、空港でウロウロすること自体が泥棒の標的になるということです。 前回も言いましたが、両替も出来るだけ日本か乗り継ぎ空港で済ませ、空港ロビーからは早く離れ、タクシー乗り場からまっすぐホテルに向かうということなのです。(混んでいるからといって、決してタクシー乗り場以外の場所からは乗らないこと、白タクやボッタのタクシーの場合もあります。)
さて、スペインでの滞在ホテルですが、その旅行の仕方によっては泊まるホテルの選択もいろいろあると思います。
1泊20€位のペンションから500€位の5☆のリッチなホテルまで(これは1室の料金で通常二人分です)幅もありますが、それなりに満足出来るホテルが揃っています。
ただ清潔なベッドがあれば良いというのなら20€でもオケでしょうし、超リッチな思いをしたいのなら500€出しても絶対に損のない(日本のホテルでは味わえない)素晴らしい体験が待っているでしょう。
普通のチョット良い4☆ホテルですと都市部と地方、ロケーション等でかなり差がありますが、100€(地方)〜200€(大都市)というところでしょうか。これは大体朝食、サービス料、税金込みの二人分の料金ですから日本のシティホテルよりも少し安いとは思いますが…。
これくらいのクラスのホテルにはガードマン(またはドアマン)が居るし、セキュリティもしっかりしているのでお勧めです。(マドリッドとバロセロナでは特に)
朝食は大抵アメリカンスタイルのビュッフェ形式。卵料理や生ハム、チョリソーなどの肉料理、サラダ、果物などびっくりするほどのメニューが揃っています。(3☆の少し安いホテルだとコンチネンタルスタイルと言ってコーヒーとパンだけです)
部屋には金庫やケーブルテレビも付いて、大きなバスタブに洗面所、ベッドも大きなキングサイズが二つあります。
長期の旅で日程も気の向くままというのなら現地の観光案内所に行き、あるいは直接安くて快適そうなホテルやペンションを探して泊まるのも楽しい経験になると思います。
大きな観光地から少し外れただけで、とても美しい村を発見することもあるでしょうし、そんな田舎の小さな村にもホテル(オスタル、ペンション)は必ずありますし、とても安い料金で泊まれてびっくりするでしょう。
ただ、10日間〜2週間位で大体の行程の決まっている旅行でしたら、すべて日本で予約をしていくことをお勧めします。
ホテル代は旅行費用の内でも航空券に次いで大きな出費項目ですが、例えば二人旅として
10泊して1500€、(日本流に言えば一人約10万円)、これで4☆の豪華な朝食がついた一流ホテルでゆっくり出来るのです。(次回述べますが、パラドールでもほぼ同じ位です)
これをケチって半分にしても一人約5万円の節約にしかなりません。
大切な時間を使って、大きなトランクを引きずりながらホテル探しをして安いホテルを探したとしてもです。 しかも4☆の同等のホテルを現地で探して宿泊したとしても日本で予約するのと同じか幾らか高いのが普通です。
これは何故かといいますと、日本の旅行社は(現地の旅行社を通して)日本人にとって一番リーズナブルと思われるホテルと契約しており、常に大勢のお客様を送り込むことで、料金そのものを一般客よりも安く提供して貰えるからです。オフシーズンのツァーがびっくりするほど安いのもこの理由です。
では申し込む旅行社はどのように選べばよいのでしょうか?
これは現地に通暁した支社がある日本の旅行社が一番です。(スペイン・ポルトガルの場合でしたら間違いなくイベロ・ジャパンですね!) 実際にそのホテルと年中コンタクトがあり苦情やトラブルも受け付けて貰えるので言葉の不自由な場合では特に安心です。
それに現地の各カテゴリー、ロケーションのホテルと契約していますから希望のホテルを探すことが出来るでしょう。 ただ、一般的に契約しているホテルは4☆ホテルが中心となり3☆ホテルですとあまり契約がないので手数料等を加えると4☆ホテルとさほど料金が変わらない場合もあります。
ネットで申込みできるサイトも多数ありますがボクはお勧めしません。 サイトを見る限り、とても安くて魅力的に思えますがただ単に現地のホテルから提供されたデータをHP上に載せて予約の代行をして手数料を得ているとしか思えない場合が多いからです。
実際、何度か利用したことがありますし、今でもトランジットで1,2泊の場合にはたまに予約を取ることもありますが、掲載されている写真は30年前?と思うような場合が多いし、半額のキャッチフレーズに釣られて申し込んでも半額でも高い!っという場合がホトンドです。
語学が得意な方は、最近はインターネットでも申し込めるので、それを利用して現地のホテルに自分で直接予約する方もいらっしゃるでしょう。
安いホテルを探したり、好みのホテルを探したりの楽しみや満足感が得られるということもあるでしょうが必ずしも安く上がるというわけではありません。(それにトラブルがあった場合もすべて自己責任で処理をしなくてはなりませんし、現地でのサポートも受けられません)
日本で予約する、もう一つのメリットはバウチャーというクーポン券で処理するので日本で支払いを済ませられるし、ホテルではそのバウチャーを差し出すだけで言葉も要らないし、他に電話の使用などがなければ一銭も必要がないのです。(チップは別の項で述べます)
では次回はパラドールの予約についてお話いたしましょう。
byよっぴ
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