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2012年08月29日

第14回 セウ・デ・ウルヘル

はろはろ!こんにちは〜!“よっぴ”の「パラドール紀行」です。
スペインと言うと、どうしても情熱の国、灼熱の大地、輝く地中海といったイメージが強いのですが、今回はスペイン北東部ピレネー山脈のふもとの町セウ・デ・ウルヘルです。

第14回セウ・デ・ウルヘルLa Seu d’Urgell
名称「Parador de La Seu d’Urgell」セウ・デ・ウルヘルのパラドール

バロセロナからバスで3時間セグレ渓谷を越えるとセグラ川とバリラ川が合流する美しい町セウ・デ・ウルヘルの盆地が見えてきます。
ここから、もう10kmも走ればアンドラ公国に着いてしまうというピレネー山脈のふもとの町。セオとはアラゴンでは教会を意味するそうです。

山中の小さな町ながら宗教的にはウルヘル司教は現在でもカトリック教会内においては重要な位置を占め、ウルヘル司教は歴史的経緯により、フランス大統領とともにアンドラ公国の国家元首である共同大公を務めるそうです。

自然にも恵まれ、セグレ川の渓流では釣りやカヌーが盛んで1992年のバロセロナオリンピックではカヌー会場として使用されました。

パラドールはロマネスク様式のサンタマリア大聖堂のすぐそばに位置しています。
このカテドラルは北イタリアのロンバルディア様式の影響を受けて11〜12世紀にかけて作られたもので、南側には13世紀の内庭回廊があり11世紀のサン・ミケル教会に続いています。
また、カテドラルと反対側には、数年前まで使われていたという立派な神学校が町のシンボルとして3棟並んで建っています。
カテドラルを取り囲むように毎週火曜と土曜日には市が開かれチーズやソーセージ、野菜、衣類、日用品といったものが売られています。

14世紀にサント・ドミンゴ教会と修道院があった場所に新築されたパラドールですが、回廊のついた中庭は見事に復元されています。

このパラドールの特色は何と言っても修道院の回廊とパティオをそのまま利用したサロンです。このサロンがあるが為にパラドールが作られたと言っても過言ではないでしょう。 中世そのままのアーチ型石柱で飾られた回廊には各所にソファが置かれ、ほの暗く瞑想に耽るのに最適な空間です。

 回廊に囲まれた中庭の部分は一段掘り下げられ、天井は3階まで吹き抜けとし、尚天井から自然の明かりを取り入れて広々とした落ち着いたサロンを構成しています。 フロアにはクラッシック音楽が流れ時間の経つのを忘れてしまうことでしょう。

レストランの料理も美味しく、挨拶に来られたコックさんも、とても気さくでアットホームな雰囲気いっぱいのパラドールでした。


☆Andorraアンドラ公国

セウ・デ・ウルヘルの町から10kmたらず、そこはピレネーの小国アンドラ公国だ。
面積468平方キロメートルに約5万人の人口しか居ない。
スペインとの国境には税関の職員が検問らしきものを行っているがアンドラに入るときは全くのフリーパス、クルマのスピードをちょっとおとす位で通り過ぎてしまう。
逆にアンドラからスペインに入るときには税関のチェックがある。
ノータックスのアンドラから酒やタバコを規定以上持ち込んでいないかを調べるためだ。
行きはヨイヨイ、帰りはコワイということか。

アンドラは国民への課税はなく、関税もないので全てがデューティーフリー店となっていて、買い物の観光客も多く「ピレネーの香港」と呼ばれているらしい。
(通貨はユーロで2006年1月1日まで、消費税もなかったが、現在は4%の消費税がかかります)

人口5万人に対して観光客は200倍の1000万人を越えるというからスゴイ。
ガソリン代は税金がかかるとのことだが、それでも税率が低いのかスペインよりも2割程度安い。 町中は大型のショッピングセンターやガソリンスタンドが、そこかしこにあり、とても賑わっている。
郵便ポストはフランス行きとスペイン行きとに分けられ、国内だと切手もいらないそうだ。
勿論、買い物目当ての観光客ばかりでなくトレッキングやスキーなどのピレネーの大自然に浸りに来る客も多い。

アンドラは789年シャルルマーニュ大帝がイスラム教徒を追放して建国されたもので、
領土争いの末1278年からはフランスのピレネーオリエンタル県知事と公爵権をもつウルヘルの司教によって共同統治されることになって今日まで続いている。
つまり、国家元首である大公princes d'Andorreは、スペインのウルヘル司教とフランス大統領との二頭制になっている。 もちろん現在では独立国であるアンドラは国民による議会政治が行なわれておりその権限は、首相の任命等、儀礼的なものに限られており、この両名がアンドラに来訪することはほとんどなく、それぞれの代行者が来訪して、またはそれぞれの駐在代理官が委任を受けて、その権限を行使するだけである。

by“よっぴ”