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第2回 カルドナ

みなさん、こんにちは?!!「パラドール紀行」のページにようこそ!
第一回目のグラナダ「ホテル、サン・フランシスコ」は如何でしたか?
皆さんの感想や質問、ご意見をお待ちしております。
さて、今日第二回目はカルドナです。
このカルドナを第二回目に選んだ理由としては、パラドールを代表する重厚で整った美しさと歴史を誇る古城で、非常に日本人に評判が高く、宿泊客の8%を占めるということです。
以前にこのパラドールに泊まったことがある方も多いでしょうし、これからも多くの方が訪れることと思われるからです。
今回の取材でも、やはり一組の日本の方とお話をする機会を得ることができました。
それは群馬県の「Iさんご夫妻」、新婚旅行でスペインを廻っていて、幸運にもこのパラドールに空き室があって泊まれたとのことでした。
旦那様のDさんはがっしりとした如何にも頼りがいのある好男子で、奥様のHさんはしっかり者のとても可愛い方、礼儀も正しいホントに素敵なカップルでした。
他にも数軒のパラドールに泊まられたようですが、その為に、あっちに行ったり、こっちに来たりでスケジュールはメチャメチャになってしまったようです。
でも何軒かのパラドールに泊まれたということはきっと良い思い出になっているでしょう。
Dさん!投稿をお願いしますね!(笑)

名称「Parador"Duques de Cardona"」カルドナ公爵のパラドール

カルドナはカタルーニャ州の中心部を流れるカルドネ川の流域に開けた要塞都市です。 バロセロナから約100kmしか離れていないのですが、もうピレネーの山裾に入ろうかと思われる頃に、丘の上に堂々とした美しい均整のとれた城が見えてきます。
此処は、かってローマ人の砦の跡にアラゴンの軍司令官カルドナ侯ドン・ラモン・ホルクによって建てられた9世紀の古城ということでパラドールの名称もそこからきているのです。 2世紀に建造された塔と11世紀に建造されたイタリア、ロンバルディア様式によるロマネスク芸術の傑作とされている円筒型の参事会教会が隣接しています。 その後増改築を加えながら代々カルドナ侯の居城として使われてきたのですが、近年荒れて廃墟同然となっていたものをパラドールとして蘇らせたのです。

パラドール内部にはサロン、廊下、部屋、レストランと重厚な家具が置かれており、がっしりとした石壁との組み合わせが中世城塞都市の雰囲気を漂わせています。


  
  

レセプションで最初に館内の案内図を渡されますが、確かに建物の内部は思ったよりもはるかに広く、おまけに複雑に入り組んでいてなかなか思ったところにたどり着けない造りです。

7階のバルからバルコニーに出て小さな塔に登れば、そこは遠くモンセラットの山並みの展望台となっています。

この塔は「乙女の塔」と呼ばれるもので、イスラムの若者に恋をしたキリスト教徒のお姫様が親の反対に遭い幽閉されて、死んでいったところだという話が残っています。
また此処はレコンキスタの最前基地で、総司令官ウィルフレッドが傷を負傷したときに傷口から流れる自分の血を指で盾に塗りつけて軍を奮い立たせた。
このときの盾の黄色と4本の指で塗られた赤い線がカタルーニャ州旗になったというのです。

レストランは2つありますがどちらもアーチの石柱が重厚な雰囲気を醸し出していて雰囲気は最高です。
尚、パラドールでは、このロマネスクの参事会教会での結婚式を執り行ってくれるということですので海外で結婚式を考えている方はどうぞ。
ハワイもいいでしょうがスペインのパラドールでの結婚式はもっと素敵ですよ。


☆塩の山(Montana de Sal)


カルドナのパラドールに入ると、レセプション・ロビーの飾り棚に赤い石で出来た小さな動物や花が飾られているの が目に付いた。どうやらこのパラドールでお土産として売っているらしい。

こんな所でメノウなんか産出するのかなあ?? どう見ても、その石はメノウの赤さ、輝きを持っていたのだ。ところが、レセプションのスタッフに聞いたところナントそれは岩塩で出来ているというのだ。

ここカルドナは昔から岩塩の産地ということで、確かにロビーの窓から町を望むと眼下にセメントの採掘場みたいな ところがあった。 そこが岩塩の採掘場で5億トンもの埋蔵量を誇り、周囲5kmにもわたって掘り下げられているという。

採掘場には博物館も建てられ、採掘のジオラマや大型の機械、岩塩で作った 工芸品などもあるという。
また、塩山の坑道には深さ1000m以上のものもありツァーガイド付きで見学ができるというので早速翌朝に出かけてみた。

歩くと少々かかるが30分程か、パラドールで教えてもらった道を進むと鉱山の事務所があった。(パラドールでタ クシーを呼んでもらってもよいだろう)

坑道の見学は時間が決まっているらしく、しばらく近くの博物館で待てと言う。そこは岩塩の出来方や採掘の仕方などを展示してある小さいながらも結構しっかりと作ってあり見応えがあった。
やがてガイドがやってきて別の大きな倉庫のようなところに連れて行かれたが、そこは岩塩を採掘するための大型機 械の展示場であった。 解説はスペイン語一点張りであったが、身振り手振りで説明をするので何となく分かったような顔をしていた。

やがて大型のジープの登場だ。 荷台を改造してベンチを両脇に作り、8人位座れるようになっている。 これで100m下の坑道の入り口まで降りて行くというのだ。
崖沿いの道は滑らぬように丸太が何百、何千と枕木のように敷き詰めてある。 この大型の洗濯板の上を4駆のジープで走るのだから揺れがスゴイ!クルマにしがみついていないと振り落とされそ うになる。
乗っている時間は7,8分だろうが遊園地のジェットコースターなんかよりもはるかにスリルがあって面白い。

やがて坑道の入り口に到着して周りを見渡すと、ナントまるで雪に覆われたアルプスに囲まれているような景色だ。 エッエッ?!これがぜ?んぶ塩なのか??

「初雪やこれが塩なら大儲け」なんて俳句があったが、それどころではない、どうにも信じられなくてチョットだけ 指先に付けて舐めてみるが確かにショッパイ。


坑道の中はヘルメット着用で10人くらいずつガイドに引率されて入っていく。 見学するのは、現在は既に使われていない旧坑道だけれども、一番深い坑道は1000m以上になると言うからスゴ イ。
そして、坑道をしばらく進むと「なんと、まあ?!」天井から鍾乳石ならぬ岩塩が氷柱状となってぶら下がり、まる で鍾乳洞の中と同じ光景ではないか。


この坑道は人間が掘ったものに違いないけれどとてもそうは思えない、まさに一見の価値があると思う。

帰りはまた4駆に乗りスリル満点の道をオフィスまで戻る。
オフィスの脇に小さな売店があるが、塩は売っていなかった(笑)
因みにあのメノウと間違えた彫刻の材料は岩塩の鉱脈の最下層の部分の結晶だそうだ。つまり、白い純粋な塩分は上層部にあり、不純なミネラルをいっぱい含んだ塩分は重くて下層部に溜まり、その不純 なミネラルを含んだ塩の結晶を使って彫刻をしたという。
やはり舐めたらショッパイのかなあ??

by“よっぴ”