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2013年06月18日

第42回 ハベア

はろはろ!こんにちは?!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。
今日はバレンシアのリゾート地、白い砂浜が続く美しい海岸(Costa Blanca)に建つハベアのパラドールです。

第42回ハベアJavea
名称Parador"Costa Blanca"白い海岸のパラドール

地中海の波打ち際に面し、ブーゲンビリアや,南国風の木や植物が広大な庭園に広がる。 ハベアはそんな恵まれたロケーションに建つパラドールだ。 外観は高級リゾートホテルそのものだが内部はさすがパラドールとしての落ち着きと品格を備えている。

大,小のホールはビジネス用としては2.3日滞在して仕事と休暇を兼ねて使われたり、
また結婚式のバンケット用に使われる。
本格的なステージがあって結婚式のためのバンドがそこで演奏するという。

レストランは,美しい庭と,海岸を見ながら食事が楽しめる。 一般の食事はもちろん,結婚式の披露宴にも使われる。

素材はモチロン、近くの漁港で水揚げされる海の幸だ。

  

特にこの辺りで獲れるデニア海老(ボタン海老位の大きさ)は世界一美味しい海老と言われているそうだ。

レストランでの料理の盛りつけとお皿がとても可愛らしく日本人好みだ。
この食器類は周辺の4つのパラドールがお揃いで新しくしたばかりなのだそうだ。
夏はレストランのテラスで朝食を取るのも素敵だ。
バーや広いサロンも同様,海岸沿いにありゆっくりとティータイムを楽しめる。

部屋はピンクと白を貴重としていて柔らかい色彩で落ち着いたインテリアだ。 リゾートタイプのパラドールということでスタンダードな部屋でもかなり広く、テラスも広くテーブルと椅子もゆったりとしてくつろげる。
ベットの脇には小さな陶器の入れ物にチョコレートが可愛くデコレーションされていた。 スウィートルームは1室。ジュニアスィートは4室ある。

それぞれプライベートテラスがあり,部屋はサロンと寝室が区切られている。
スウィートルームはジャグジー付きだ。
各部屋や廊下にはバレンシア地方の特産品の陶器で出来た電灯や小物をふんだんに使っている。
運動不足の人には、地下に比較的広いジムとサウナがある。
年間平均して88%部屋が埋まるが、通常で2ヶ月前,8月には1年前からの予約が必要だ。
なぜなら8月に来る宿泊客は常連で,帰りがけにもう来年の予約をしていく人が多いからだ。
こういう客はバレンシアからの宿泊客が大半だが、30年間同じ客の顔を見ているという。
比較的予約が取りやすいのは5月とのこと。
近くには美しい町デニアがある。

デニアには牛追いの若者と牛が一緒に海にダイブするという豪快な牛追い祭りがあるのでも有名です。 海にダイブした牛と若者はあとでボートで引き上げられます。
デニアはバレンシアとアリカンテのちょうど中間にあり、バレアレス諸島への定期船発着港があります。



☆パエリャ

パエリャと言えばバレンシアだが、本場のバレンシアのパエリャは魚介類を使わずに肉とうさぎ、あとはインゲン豆などの野菜で作ったものが本当だそうだ。 日本人が好んで食べる海老などが入ったパエリャは海の幸のパエリャ、パエリャ・デ・マリスコスPaella de mariscosだ。 バレンシア郊外のアルブフェラ湖では天然のウナギが捕れるのでうなぎのぶつ切りの入ったパエリャもある。

パエリャに欠かせないのはサフランだが、これは一つ一つの花から雌しべをピンセットで引き抜くという非常に手間のかかる作業が必要だ。おまけに一つの花から摂れる雌しべは3本、この雌しべを千本集めてやっと1グラムのサフランが摂れるというからスペインでも非常に貴重で値段も高い。
だから、最近は「パエリャの素」というようなものを使ったパエリャも多いという。

パエリャは基本的には二人前からしか注文できないが、ランチ時などでは大きい鍋で作ったものを小分けする場合もあるがモチロン味は落ちる。

パエリャを作る鍋はパエジェーラpaelleraという専用の薄べったい鍋を使う。
逆に深い鍋をオージャollaというがこれは肉や野菜など何でも入れてグツグツ煮込むのに使う。
スペインのもっとも家庭料理のコシードcocidoがそうだが、これはスープと具を分けて食べる。
このオージャollaを使った煮込み料理こそ日本の「おじや」の語源だという。

以前、料理学校の主催で、或る有名な料理の先生の引率で本場のスペイン料理作りを体験したり食べたりするツァーがあり、スペイン最後の日に先生がこのパエリャの鍋をお土産に買って帰りたいと言い出した、が、もう夜も11時過ぎで翌朝の出発も早いので開いている店が無い。
しかし、この我が儘先生はどうしても欲しいと言うし、おまけに他の生徒達も全員欲しいと言い出した。
困った添乗員のI氏はつてを頼ってやっと一軒の店を探して店を開けてもらい、無事全員パエリャの鍋を手に入れることが出来た。
トコロガ、翌朝になって先生が「やっぱり要らない」と言い出したら、また全員が要らないと言い出した。
出発の便が迫っているし、閉まっている店に持っていって、今更返すとは言えないので、取り敢えず次のパリまで持っていって貰い、その旅行社のパリ支店で引き取って貰うことにしたそうだ。
結果!20数個の鍋はパリ支店で完売された。二倍の値段で…。
モチロン儲けはI氏のものだった。

by"よっぴ"

2013年06月10日

第41回 サラマンカ

はろはろ!こんにちは?!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。
今回は大学都市で有名なサラマンカです。

第41回サラマンカSalamanca
名称「Parador de Salamanca」

マドリッドから北西方向に200kmほど離れたサラマンカはパリ大学、ボローニャ大学と並び世界最古の大学があります。

1218年アルフォンソ9世によって創立されたサラマンカ大学は1255年にローマ法皇からボローニャ、パリに次いで三番目に大学として認められました。
もちろん現在でも世界中から学生が集まり、学問、文化の中心地として繁栄しています。
同時に、旧市街には多くの細密な飾りが特徴のプラテレスコ、チェリゲラ様式の歴史的建造物があり見どころの多い町として世界遺産に登録され、観光客も非常に多い町です。

パラドールはこの旧市街の南を流れるトルメス川の対岸の小高い丘の上にあります。 旧市街に面した客室やテラスからはローマ橋を挟んでカテドラルを中心とした町並みが全貌出来る恵まれたロケーションにあります。 夜はライトアップされた、カテドラル、ローマ橋、城壁を見ることができます。

このパラドールの特徴は、他の歴史的地域にあるパラドールのようにその地方独特の様式で建てられた建物でなく、まるでリゾート地にあるパラドールのように近代的な建物であることです。このような造りはこのサラマンカとセゴビアだけでしょう。

まるでリゾート地に居て海を眺めるようにゆったりとサラマンカの町並みを眺め、ライトアップされたカテドラル、ローマ橋、城壁の夜景を楽しみ、スペインで一番美しいと言われるサラマンカのマヨール広場を始めとしてサラマンカ大学、新旧大聖堂、サンエステバン修道院をもつ世界遺産の町を歩き回っては如何でしょうか。

  

パラドールのレストラン、客室、サロンからはいずれもゆったりとした造りで町並みの眺望がを楽しむことができます。

9月-10月は企業の会議などが多く入っている為、満室状態が続きますが、5月は比較的予約が少ないそうです。


☆マヨール広場

見知らぬ町の旧市街に入り、何処に居るのか、何処に行くのか分からなくなったら迷わずCentro de Ciudad(町の中心地)の標識に従って進んで行くのがよい。
大きな町であろうと小さな村であろうと行き着くところはPlaza広場だ。そしてその名前も大抵Plaza Mayorマヨール広場という名前が付いている。
マドリッドのような大都市においては重要な建物は町の中に散らばっているが、小さな都市や田舎町ではプラサ・マヨールを中心にして教会、市庁舎、観光案内所、レストランなどほとんどの建物が集まっている。
ット言うよりもこのマヨール広場を中心に人々が生活をしていると言ったほうが良いだろう。
マドリッド郊外のチンチョンが良い例で、円形のマヨール広場を囲むように3階建ての木造家屋がぐるりと取り囲み教会、村役場、警察に数軒のバルやパン屋、酒屋、宿屋などがあり、村人達は毎日、此処に集まり酒を飲んだり、お喋りに興じたりしている。
そして8月の祭の日には通路を塞ぎ闘牛場にもなってしまうのです。
人口数百人の村の小さな広場でも何故かマヨール広場の名前が付いています。

ところでこの無数にあるマヨール広場の中で、いやヨーロッパの広場の中でも、もっとも美しいと言われるのがサラマンカのマヨール広場です。
フェリペ5世により1729年-1755年にアルベルト&ニコラスのチュリゲラ兄弟によって設計されたもので、回廊の柱にはコロンブス、エル・シド、セルバンテス、や歴代の国王の肖像が刻まれています。
夜には多くの大道芸人が集まってとても賑やかになります。

by"よっぴ"

      チンチョン・マヨール広場                アルベルカ・マヨール広場
      アルマグロ・マヨール広場               コミージャス・マヨール広場
  
                      セゴビア・マヨール広場