« 第42回 ハベア | メイン | 第44回 コルドバ »

第43回 ネルハ

はろはろ!こんにちは?!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。
今日は地中海に面し美しい入り江の続く、コスタ・デル・ソルのリゾート地ネルハを紹介しましょう。

第43回ネルハNerja
名称Parador de Nerja

マラガから約50kmアルメリア方面に向かった海岸沿いにあるコスタ・デル・ソル(太陽海岸)のリゾート地ネルハは地中海に面した断崖絶壁の町です。
地中海に突き出た展望台はBalcon de Europe(ヨーロッパのバルコニー)と呼ばれ一年中大勢の観光客で賑わっています。

この賑やかな町の中心から10分ほど東に歩いて行くとネルハのパラドールに出会います。 一見普通のリゾートホテルの外観ですが、中にはいると正面に鮮やかな植物が茂るパティオに広い廊下、そして広々とした豪華なサロンが待ち受けています。

レストランからはテラス越しに真っ青な地中海が広がっています。勿論、真近に海が見えるこのテラスでも食事が楽しめるのです。

温暖なこの地では3月にテラスで食事をしても寒くないのです。

この恵まれた気候ゆえ、冬場でも半年前の予約が必要だし夏休みには1年前からの予約が必要なのですが、驚くことに宿泊客の75%は外国人なのです。。

特に人気のあるのが0階(日本の一階)の部屋です。

何故なら、部屋のバルコニーから直接芝生の庭と大きなプールに出られるからです。

「静かで美しい」がこのパラドールのキーワードなのです。
その為、設備や環境には特に注意を払い、従業員も常日頃から礼儀と接客のための講習を受けているのです。
このパラドールにも100人収容出来るホールがありますが結婚式の披露宴の予約はほとんどありません。
何故ならアンダルシア地方の結婚式では400人-600人もの招待客があるので狭すぎるのです。
スペイン王室の方々や政治家、俳優などたくさんの有名人も滞在しますが、周りの景色が美しいので映画のロケにも使われる事が多いそうです。


☆ネルハの周辺


砂糖きびの生産地モトリルに向かって4.5km行くと有名なネルハの洞窟 クエバ・デ・ネルハ(CUEVA DE NERJA)があります。 1959年に発見されたこの鍾乳洞は全長800mあり、中からは壁画、武器、装身具、人骨などが見つかっており、この洞窟には旧石器時代から人が住んでいたことが証明されています。 1960年から公開され、ネルハの観光地としての価値が飛躍的に増大したそうです。 ちなみに地名のネルハNerjaはイスラム支配時代の地名Narixa(豊かな泉)からきているといわれています。

洞窟には小さな入り口から地下に降りて行きますが、中には巨大な空間が広がり、美しい照明で照らされた無数の鍾乳石が幻想の世界生み出しています。
高さ60mもある滝の部屋では舞台がしつらえてあり、毎年8月始めに国際舞踏音楽祭が開かれています。
涼しくて快適な洞窟での色とりどりの照明の元で踊るバレエと音楽はとてもファンタスチックなものでしょう。

またネルハの町から6km、バスで15分の地点に、白い町で有名な フリヒリアナ〔FRIGILIANA〕があります。
アンダルシア特有の白い町ですが、ミハスほど観光客は多くないのでゆっくりと町の散策や写真が撮れるでしょう。
ミハスと同じように山の中腹にある村で、山肌に沿うように白壁の家が建ち並び、細い石畳の道や階段が迷路のように延びています
コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)には白い村がたくさんあり、フリヒリアナはそれほど有名ではありませんが「スペインの美しい村」にも常に選ばれる美しい村です。
メインの通りにはお土産物屋さんも数件あるし「お勧めルート」なども作られていますが小さな村なので気ままにのんびり路地を散策しながら疲れたらバルで一休みするのがベストでしょう。
路地のすみずみの家にも玄関先や窓には季節の花で彩られ素晴らしい思い出になること請け合いです。

by"よっぴ"