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第61回 アンテケラ

はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今回はアンダルシアのパラドールのなかでも穴場的なアンテケラを紹介しましょう。グラナダ、カルモナといった有名なパラドールの中にあって観光客も少なく比較的予約の取りやすいパラドールと言えるでしょう。しかし高速道路の発達しているスペインに於いてはどの観光地からも近く、とりわけクルマで旅行される方にお勧めしたいパラドールです。

第61回アンテケラAntequera
名称 アンテケラのパラドール Parador de Antequera

アンダルシアの白い町アンテケラの町外れ、マリア・クリスティーナ公園に隣接して味わいのある美しいパラドールが建っています。赤茶の屋根瓦に白い壁がまぶしいアンダルシア特有の建築様式で建てられたリゾートタイプのホテルです。アンテケラはあまり知られた名前ではありませんが、その歴史は古く有史以前の遺跡も数多く残っていると言われています。中世15,16世紀にもグラナダ、セビージャ、マラガを結ぶ交通の要所として沢山の宮殿、修道院、教会が建てられているのです。このパラドールも新しい建物ではありますが、かつての修道院跡に建てられています。

以前は仕事で滞在する人が多いパラドールでしたが、最近は、Granada、Malaga、Sevilla、Rondaと言った有名観光地に近いこともあり長期滞在の観光、保養を目的とした宿泊客が多くなってきました。その他、地元住民の結婚式の会場や各種催し物、パーティ等に利用されることも多く、特にオフシーズンはないといいます。めちゃくちゃ混み合うということは無いようですが、予約はやはり早めが良いでしょう。

広々した玄関ロビーを抜けると、このパラドールのメインサロンへ下がる階段があります。そう、このパラドールは丘の斜面を利用して建てられており、エントランスは2階にあり庭の敷地の部分には降りていくことになるのです。このサロンがこのパラドールの全てを表していると言ってヨイでしょう。広々として段差の少ない階段、全て吹き抜けの広大なサロン、そして庭に面してはガラス張りの大きな窓が広がっています。

その庭の先にはプールサイドのパラソルや安楽のベッドが並んでいる。板張りの天井と床タイルの組み合わせで落ち着きのあるレストランからは夕日が眺められます。ここのレストランでは鯛の塩釜が食べられるのです、作り方は日本のものと全く一緒(それにドレッシングのようなソースかけるがそのままが美味しい?)、たまにさっぱりした料理が食べたいときにはお勧めの一品です。

勿論、部屋も広く、全てにゆったりリラックスできるのがこのパラドールの特徴です。その上、マラガは勿論、グラナダやセビージャにも日帰り観光ができる近さにあります。特に歴史のあるパラドールではありませんがこのロケーションの良さは利用価値大だろう。

夏の暑いアンダルシアではこんなパラドールでシェスタを楽しみ、日差しが少し弱くなった夕方から観光地に出かけるのも一つの方法でしょう。スペインの夏の夜は長い、午後10時頃までは明るいし12時頃まで子供を連れて歩くのは少しも不自然ではない、郷に入りては。。。である。 パラドールでは町のツァーや南方16kmにある廃墟状の巨大な石灰岩が堆積しているエル・トルカルEl TorcalへのExcursionも相談にのってくれます。

☆ シェスタ

夏のアンダルシアは暑い、ヨーロッパのフライパンと言われるとおり、日中では40度を越すことも希ではない。この暑い夏を乗り切るために考えられたのであろうかと思うのが「シェスタ」だろう。さすがにマドリッドやバロセロナの大都市に勤める会社員には習慣としては無くなりつつあるが、猛暑の午後2時から4時過ぎまではゆっくりと昼食を摂って午睡を楽しみ夜の活動に備える?のだ。スペイン人に言わせると「シェスタは一日を二度楽しむためのモノ」と言うらしい。

第二次大戦中にフランス国境の町オンダリビアでヒットラーと会談していたフランコ将軍が午後二時に昼食を摂りに行くと行ったきり五時過ぎまで戻って来なくてヒットラーを大いに怒らせたという。

実際、この時間帯に町中を歩いているのは観光客ばかり、開いている店も観光客相手の土産物屋やバル、レストラン、それに冷房の効いたデパートくらいでチョット気の利いた洋服や靴などのファッションの店もみなシャッターを下ろしてしまうのだ。このシャッターが上がるのが午睡から目覚めた午後5時か6時頃、町の人々も一斉に通りに出てきていっぺんに賑やかになる。
その代わり夜は遅い!午後11時でも広場では子供達がサッカーボールを蹴っているし、12時に子連れで散歩やレストランでの食事も全然珍しくない。しかし、この時間にはツァーの観光客は昼の観光の疲れでグッタリとホテルでお休みだ。

スペインの夜には、乾燥した心地よい空気に触れながらの散歩、バルの梯子、ライトアップされたカテドラルや宮殿の見学など楽しみがいっぱいだ。もし貴方がツァーの旅行客ではない場合、或いは自由行動の一日だったら是非スペインの「シェスタ」を楽しんでは如何だろう?これがパラドールに泊まっているのなら最高だ、部屋でも良いが、芝生の広がるプールサイド、落ち着いたパティオやサロンのゆったりした椅子に身体を預けてウトウトするのも気持ちがいい。

by“よっぴ”