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第76回 ベナベンテ

はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今日はカスティージャ・レオンの大平原を望む高台に建ち、「蝸牛の塔」が特徴のベナベンテ伯爵のパラドールを紹介しましょう。

第76回ベナベンテBenavente
名称「Parador"Rey Fernando de Leon"」レイ・フェルナンド2世のパラドール

マドリッドからア・コルーニャへの高速国道差羸の丁度中間地点、ベナベンテの町の高台に聳える古城の塔とそれに続く赤煉瓦の建物がパラドールです。

この古城は12世紀のレオン王フェルナンド2世の居城ですが、現存しているのは16世紀、ベナベンテ伯爵によって建てられたルネッサンス様式の「蝸牛の塔」と呼ばれている部分だけです。この塔の部分は広くて、この城の塔の主要部分はレストランと会議室、地下の部分はバルとして使用されています。

3層が吹き抜けになったサロンの細かい木彫りの彫刻がなされた天井は必見の価値があります。地下のバルには、まるで牢獄にでも入っていくかのような狭い石造りの螺旋階段を下りて行きます。するとそこには薄暗い照明のシャンデリアと、分厚い石で固められた壁にかけられたタペストリーに描かれたそのままの中世の世界が待っているのです。この塔に繋げて増築され客室として使用されている建物はカスティージャ産の木材と赤煉瓦で建てられ、古い塔とも調和のとれた、こじんまりとした建物です。

勿論新しい建物ですが、この中世のお城の雰囲気を壊さないように、35部屋を有した建物では落ち着いた品の良い調度品とインテリアの客室が宿泊客を迎えています。各部屋にはバルコニーが有って、開放感がありますが、デラックスツインにはバルコニーがなくて、その分部屋が広くなっています。今まで宿泊した客には映画俳優や政治家等、有名人も多数います。
外国人が宿泊する割合は、35%。ここでの売りは、中世の雰囲気いっぱいの、塔の中のサロンやバルは勿論のこと、静けさと窓からの景色(広大な台地が眺められる)と部屋での居心地のよさでしょう。

*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*

個人旅行No11 「国内の移動手段3」
「レンタカーの利用」

スペインの個人旅行、それもパラドールを泊まり歩く旅ならばレンタカーの利用は如何でしょうか?クルマの運転が好きで、スペインをドライブしてまわりたいと思う方も多いのではないでしょうか?
レンタカーの使用を考えるときに、気になることを少しお話いたしましょう。

スペインだからと言って特別なことはそれほどありませんが、基本的な違いと言えば、右側通行だということです。
さすがに最近は大手のレンタカー会社ではオートマチック車がほとんどですが、まだマニュアル車もあるので注意してください。

一般に貸し出されるクルマはルノーなどの小型車でディーゼル車が割と多いので(運転には関係ありませんが)給油には注意してください。
特に最近はセルフのガソリンスタンドが増えているので、ガソリンと軽油を間違えると大変なことになります。
ガソリンはGasolinaですがディーゼルはGasoleoです。ガソリンでも普通の無鉛ガソリンはSin-Promo、高級車に使うハイオクタン・ガソリンはSuperと表示されます。
セルフのスタンドといっても従業員は居て料金の精算などをしますので分からなければ聞けば良いでしょう。勿論給油サービスをしてくれるスタンドもあります。
走り出す前にライト、ウィンカー、ワイパー、パーキングブレーキ、バックギアの位置などを確認しておきましょう。
レンタカーの営業所は昼休みや土日祭日には閉まっていることもあるので営業時間を確認しておくことも必要です。
返すときは営業時間外には駐車場に止めて、書類に書き込みをして鍵と一緒にポストに返却すればオケです。
あとはカードで精算されます。

道路事情はスペインの道路地図を見ると分かると思いますが、高速道路と一級国道がまるでマスクメロンの網のようにスペイン全土を覆っています。
しかもセビージャ近辺とバルセロナから延びる高速道路など一部を除いてホトンド無料というのもドライバーにとって嬉しいことです。
モチロン、有料区間であっても日本に比べるととても安い料金です。
尚、ガソリン代は日本よりも少し安い程度です。
日本のサービスエリアみたいな休憩所もまれにありますが、多くは道路から少し離れたところにバルやレストラン、ホテル(モテル)などと一緒になった休憩所があります。
一般道路でも所々にバルがあり、飲み物や軽い食べ物などを摂ることができます。
高速道路の最高時速は120km、一般道路でも100km、80kmなどで、渋滞もホトンドないのでついスピードを出しすぎると思いますが、スペインは結構山国でカーブのきつい場所もあるのでスピードオーバーには十分注意して下さい。

日本とちょっと違うシステムなのが「ロトンダ」と呼ばれるサークル状になった交差点内の道路です。これは信号の代わりに交差点に入るクルマはサークル状の道路の手前で速度を落とす、或いは一時停止して、交差点内のロトンダを廻りながら直進、右折、左折、Uターンが出来るという交通量の少ない道路ではとても優れたシステムです。
このとき注意するのはロトンダを走るクルマが優先、曲がるときには右側のクルマ(直進のおそれアリ)直進するときには左側のクルマ(右折するおそれアリ)に注意します。
各進行方向には矢印と町の名前が付いていますが、この書いてある町は必ずしも大きな知られた町でなく、直ぐとなりの小さな町や村という場合が多いので地図でよく確かめておかないとロトンダ内をグルグルと何周も廻ることになります(経験アリ)

さてボクは最初に「パラドールの旅行にはレンタカーは如何でしょうか?」と書きました。
これには幾つかの理由があります。
先ずパラドールは大都市にはホトンドなくて比較的交通の不便な場所にあるということです。
次にパラドールには大体大きな駐車場が完備されていて、車上荒らしなどの心配も少なく夜間の駐車も安心して出来るということがあります。
そして、パラドールとパラドールの移動だけならかなりの距離でもホトンド渋滞もなく、市街地走行の気遣いをあまりせずに運転出来るということです。
これは逆に、レンタカーはパラドールとパラドールの移動手段としてだけ使ったらどうでしょうか?と言う提案でもあります。
スペイン観光のハイライトには多くの中世の町や都市、或いは旧市街にあるカテドラルや修道院、それらを利用した美術館や博物館など多くの建物があります。
スペインの道路事情はとても良いと言いましたが、それはあくまで高速道路や郊外の一般道路の話で、旧市街の坂道の多い、曲がりくねった細い道は全く別物です。
通行に苦労し、駐車に苦労し、やっと駐車出来たと思ったら今度は車上荒らしが気になってゆっくりと見学もバルで一休みも出来ないッと言うことも少なくないでしょう。

さて、ここで登場するのが前回紹介した「タクシー」の利用です。
勿論パラドール自体が旧市街にあって歩いて廻れるのならそれで良いのですが、テルエルやセゴビアなどの旧市街から少し離れているパラドールなどではクルマは駐車場に置いてタクシーで旧市街のど真ん中に行きましょう。料金もせいぜい5〜10€、500円玉2個か3個です。(旧市街の有料駐車場は案外高いですからこの方が安上がりかも…)
路上の駐車違反の取り締まりも結構厳しいです。

あと、日本でJAFに入っている方は会員証を持っていって下さい。スペイン王立自動車クラブと提携していて故障の修理、牽引などロードサービスが受けられます。

by“よっぴ”