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第13回 レオン

はろはろ、こんにちは〜!“よっぴ”です。
さて、前回のサンティアゴのパラドールは如何でしたか?
サンティアゴがパラドールの東の横綱とすれば西の横綱はレオンです。
(位置的にはレオンが東ですが・・・)
ット言うことで今回、第13回の「パラドール紀行」はレオンです。

第13回Leon
名称Hotel "San Marcos"

サンティアゴ巡礼路で最大の町レオン、11,12世紀にはキリスト教徒最大の都市として栄えた町です。
ここレオンのパラドールは、すべてのパラドールの中で最大かつ、一番荘厳・華麗なパラドールと言っていいでしょう。 パラドールの中で5☆が付けられているのは、このレオンの他にはサンティアゴだけです。

パラドールの前のサン・マルコス広場は整備され、広い敷地に石のタイルが敷き詰められ、何十もの小さな噴水が変化を付けています。
夜になるとこの噴水とパラドールがライトアップされて素晴らしいです。

この建物は1515年に建設が始まったのですが完成は18世紀の始め、実に200年かかっているのです。 当初は巡礼者たちを保護するサンティアゴ騎士団によって巡礼者のための救護院として建設されたものがサン・マルコス修道院になり、現代に至ってパラドールとして使用されるのです。
建物の長さは100mにも及び、プラテレスコ様式の外観がまことに見事です。
回廊や教会、聖歌隊席などは当時の姿を残す一方、かつて巡礼者達に安らぎを与えてきた客室や館内は注意深く念入りに改修され美術品で見事に飾られています。

  

パラドール一美しいと言われる玄関ロビー、元会議室に使われていた風格のあるサロン、回廊を見下ろすスウィートルームや中世の雰囲気を持つ調度品で飾られた客室など博物館に泊まるような錯覚を起こさせるかもしれません。
このパラドールで一夜を過ごすのはスペイン旅行のうちでも最高の贅沢と言ってよいでしょう。

  

パラドールから歩いて15分、レオンの町にはスペイン3大カテドラルに数えられる、美しいステンドグラスに飾られたゴシック建築のカテドラル、ロマネスク様式のサン・イシドロ教会、ガウディの設計したカサ・デ・ボティネス(Casa de Botines 現エスパーニャ銀行)など見所もいっぱいあります。
また中世の雰囲気を残す、バルが立ち並ぶ飲み屋街(水商売の町Barrio Humedo)もあります。

  
レオンから46km離れた巡礼の町アストルガにはルネッサンスやバロックの混じった素晴らしいカテドラルとガウディの設計による司教館があります。 この司教館内にはサンティアゴ巡礼博物館として中世の美術品が展示されています。

☆コーヒーの話

ボクはコーヒーが大好きだ。 もちろんスペインでもコーヒーを沢山飲む。 スペインのコーヒーは昔から南米とのつながりが深かったせいかとても美味い。
バルでコーヒー、カフェを頼むと日本で言うエスプレッソをもっと濃くしたようなヤツが出てくる。スペインではカフェ・ソロというヤツだ。
スペインではほとんどの人はそれにミルクをたっぷり入れたコーヒーを飲んでいる。
これをカフェ・コン・レチェと言う。
コンは英語で言うwith、レチェはミルク、つまりミルク入りコーヒーだが、スペイン人はこれにたっぷりと砂糖を入れて飲む。 まあオレンジジュースや中華料理のウーロン茶にもたっぷりと砂糖を入れる国民だからその量も半端じゃあない。
カフェ・ソロにミルクをチョットだけ入れたのをカフェ・コルタードと言う。

ボクは、カフェ・ソロは濃すぎるのでいつもカフェ・コン・レチェを頼んできた。
でも、やっぱり日本での「フ・ツ・ウのコーヒー」をブラックで飲みたくなる。
そんなときには大きなホテルに行き、カフェ・アメリカーノと頼んでいた。
それでも日本で言うアメリカンではなく普通のコーヒーよりもチョット濃いかな?という程度のものだ。
此処十年くらいだろうか、スペインでもカフェテリアが大流行して大都市では何軒もコーヒー専門店が出来てきた。 勿論、そんなカフェテリアではカフェ・アメリカーノで通じる。
そして嬉しいことに、一般のバルでもカフェ・アメリカーノと言っても「バレ!」(OK)の答えが返って来るようになってきたのだ。 もっとも「バレ」と言う返事があってもカフェ・ソロが出てくる可能性が高いが・・・(笑)。
そんなときには「アグァ・カリエンテ、ポルファボール」(お湯を下さい)と言おう。
何のことはないお湯を頼んで自分で好みの濃さに薄めればイイのだ。
こんな些細なことに気づかないでわざわざ大きなホテル(あるいはマクドナルド)を探して高いコーヒー代を払ってきたのだ。
因みにホテルだと3〜5€位だけど、それがバルで飲めば1〜2€で済んでしまうのだから。 もっとも、それでも日本に比べればかなり安いのだが・・・。 
モチロン、最近流行っているお洒落なカフェテリアでも値段はバルと変わらない。

アイスコーヒーは日本独特のモノらしく、通常のバルのメニューにはないしカフェテリアでもナイ場合が多いようだ。 そんなときにはカフェ・コン・イエロと言おう。 カフェ・ソロ(濃いコーヒー)とガラスに入った氷を一緒に持ってくるだろう。
元もとコーヒーを冷たくして飲む習慣がナイのだから不思議な顔をされるかもしれない。
熱いコーヒーに砂糖を溶かしてグラスの氷に注げば出来上がり。 ミルクも欲しかったらコン・レチェ、コン・イエロだ。 バルのオヤジは君のパフォーマンスを見て妙に感心するかもしれない。
最近、大都市では紅茶が流行しているらしく、カフェテリアならぬテテリア(紅茶専門店)
をあちこちで見かける。 そしてナント、ビール専門の店セルベセリアも出来てきた。

by“よっぴ”