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第20回 テイデ

はろはろ!こんにちは〜!“よっぴ”の「パラドール紀行」です。
皆さん、スペイン最高峰の山は何処にあるか知っていますか?
シェラネバダ山脈でもなくピレネー山脈でもない、正解は何とカナリア諸島にあるのです。
今日はチョット変わったところで、そのスペイン最高峰のテイデ山をもつ、カナリア諸島最大の島テネリフェ島のパラドールです。

第20回Las Canadas del Teide
名称「Parador de Las Canadas del Teide」

テネリフェ島はカナリア諸島の中でも一番大きく、かつ一番にぎやかな島です。 北には緑豊かなプエルト・デ・ラ・クルスpuerto de la Cruz 、南には豪快な溶岩台地のプラヤ・デ・ラ・アメリカPlaya de las Americasの二大リゾート地があり、大きなホテルやマンションが建ち並びまさにヨーロッパのハワイと呼ばれるにふさわしい賑わいを見せています。

そして、このテネリフェ島にはスペイン最高峰3718mのテイデ山を頂き、テイデ国立公園を形成しているのです。そして、このテイデ国立公園の中、唯一の宿泊施設がこのテイデのパラドールなのです。
このパラドールは標高2200mもの高地にあるために酸素が薄く、スポーツ選手の高地トレーニングにも利用されているのです。


そのためか小さいながらも屋内プール、スポーツジム、サウナなども完備されています。
プールの水は勿論湧き水、スペインで一番美味しいと言われるテイデのミネラルウォーターで一泳ぎなんてお洒落じゃあありませんか?1999年のジロ・デ・イタリア(世界的に有名な自転車競技)のチャンピオンIvan Gottiも此処で訓練していたそうです。

その他にも、周りに何もない一軒家ということで、明かりが無い、空気が澄んでいるなどの好条件の為に星空を観察しに来る客も多いそうです。まさに星空に一番近いパラドールと言えるでしょう。





従業員の為の小さな教会もあるので、この山の小さな教会で結婚式を挙げて…なんてイウのもロマンチックですね。
5,6月にはこの地方特有の高山植物も咲き乱れ、トレッキングにも最適です、テイデ山の朝日、夕焼けはことのほか美しい…。
一日に平均1万2000人の観光客が訪れていますが、泊まれるのは、この唯一のパラドールにたった70人余りしかないのです。
一見リゾート山小屋風ですが、内部の作りはパラドール特有の重厚な作りで豪華なサロン、広々としたレストランもあり、迎賓館としての風格も備えています。
最近ではモナコ王国のステファニー王妃もお泊まりになったそうです。
パラドールの周囲は荒涼とした溶岩台地が広がって周りには何もなく、一番近い町まで26kmも離れているのです。
途中にはガソリンスタンドもなく時折ガス欠の車もあるそうです。レンタカーの場合はご注意を! タクシーはどちらの空港からも約1時間約70€ほどです。
ホテルの予約と同時にタクシーの予約を頼んでおくとぼられることもなく安心とのこと。
タクシーをチャーターして半日島内巡りをしても約200€位でしょう。 人数で割れば案外お得かも…。
パラドールから頂上直下3555mまで上るロープウェー乗り場までの4kmはタクシーでくる宿泊客の為にパラドールからマイクロバスが運行されるのも嬉しいサービスです。
ロープウェーは44人乗りで8分間隔で運行されていますが、週に2回位は強風のために運休されることがあります、そのときには4時間かけて頂上まで歩くしか方法はありません。勿論最初から歩く人も多いのですが・・・。


☆カーニバル

テネリフェ島はカナリア諸島の中でも一番大きく一番にぎやかな島です。
北には緑豊かなpuerto de la Cruz 、南には豪快な溶岩台地のPlaya de las Americasの二大リゾート地があり、大きなホテルやマンションが建ち並びまさにヨーロッパのハワイと呼ばれるにふさわしい賑わいを見せています。
しかし、ホノルルと違いホテルやマンションは高層のものが割と少なく、低中層の周囲の雰囲気を壊さないクラッシックなデザインや色で統一されているところなどはスペインのもつ歴史の確かさを感じさせられて嬉しい。





プエルト・デ・ラ・クルスの町にはLoLo Parkという家族連れ、カップルに必見のテーマパークがあります。
野鳥園と水族館を一緒にしたような動物園ですが、アフリカ沖の珍しい魚やアクアチューブ、オランウータン、300種3000羽のオウムが見られます。
そして圧巻は南極の氷山を模した円形の水槽に100羽以上のペンギンが歩き、泳ぎするのが間近で見られるのです。
これだけのペンギンを飼育している水族館は他にはないでしょう。
もちろんお約束のイルカやアシカのショーも用意されています。
エントランスはタイ風のエスニックな建物で、日本庭園の池には沢山の錦鯉が泳いでいるのが不思議な感じがしますが…。

この島第一の町サンタクルスでは毎年カーニバルが開かれ、その規模はヨーロッパ一ということです。



  

カーニバルの行列は勿論華やかですが、それが終わった後からがものスゴイのです。いわゆる打ち上げとイウやつです。
夜中の0時を過ぎる頃から町の中心に続々と集まりだし、皆思い思いの仮装で観光客も交え一晩中踊り続けるのです。
パレード用に飾られた車の中からは軽快なラテン音楽が耳をつんざくかと思えるほどの音量で自己主張をしています。
それがどのパレード用の車からも流れてくるのだからたまりません。
ホテルに居ても、とてもうるさくて眠れない、これはもう一緒に加わり踊り狂うしかないでしょう。



お祭り好きなスペインでは各地で様々な祭に出会うことも多いでしょう。
見ているのも楽しいのですが参加すればもっと楽しい思い出ができるのではないでしょうか?
そんな外国人を喜んで迎えてくれるのがスペインという国なのです。同じアホなら踊りゃなソンソン。

by“よっぴ”