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第57回 ビジャフランカ・デル・ビエルソ

はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。
今回はサンティアゴ巡礼路の難所にある美しい村ビジャフランカ・デ・ビエルソのパラドールを紹介しましょう。
セブレイロ峠を目の前にしてどれだけ多くの巡礼者達が、この村で無念の涙を飲んだことでしょうか…。

第57回ビジャフランカ・デル・ビエルソVillafranca del Bierzo
名称Parador de Villafranca del Bierzo

ビジャ・フランカ、この美しい名前の村はフランス人巡礼者の為に作られたことに由来し、現在はマドリッドからア・コルーニャに至る国道沿いに或ります。当時はフランスからピレネーを越えてやってくるサンティアゴ巡礼者達にとって最後の難関路セブレイロ峠(1300m)越えの入り口にあり、暫し休息を得る為の村だったのです。
このセブレイロ峠とはマドリッドーア・コルーニャの高速道路でも最後まで舗装工事が残った程の難所なのです。その為にこの村には無念にもサンティアゴ詣でを諦めざるを得なかった人々のために、同じ名前のサンティアゴ教会があり、ローマ法皇はこの村のサンティアゴ教会を参拝した巡礼者にはサンティアゴの巡礼が完了したと認めたというのです…。そのため、こんな小さな村なのに立派な教会が多くあります。

17,8世紀には巡礼者達で賑わったこの村も現在は人影もまばらな過疎の村となってしまいました。しかし、この歴史に残る寂れた村は、今なお多くの教会が点在しており、スペインのもっとも美しい村の一つとして観光客を集めているのです。

この地のパラドールは歴史のある建物ではありませんが高原のリゾートホテルを感じさせるガリシア風の落ち着いた建物です。
門を入ると花で飾られた美しい庭が建物まで続き、バルやレストランの窓にも花が飾られとても暖かみを感じさせるアットホームなパラドールです。館内も広くはありませんが、落ち着いた上品なインテリアが旅の疲れを癒してくれるでしょう。

パラドールから歩いて5分ほどのところに石造りの大きな古びた宮殿があります。住んでいるひとが居るらしく小さな窓から明かりがもれています。その他にも町の中を散策すると古い教会などの歴史的建造物に混じってびっくりするほど立派な屋敷が多いのに驚かされます。しかし、夏の別荘にでも使っているのでしょうか、あまり人の気配は感じられません。
この町はそんな昔の面影に浸りつつのんびりと歩くのに最適な町かもしれない…。


☆ サンティアゴへの道(Camino de Santiago)

サンティアゴとはイエスキリストの12使徒の一人聖ヤコブのスペイン語名です。エルサレムで殉教したヤコブの遺骸が9世紀になってガリシア地方で(伝説の通りに)発見されたことによりサンティアゴの大聖堂が建てられるのです。

ヨーロッパ中から巡礼者が訪れ、レコンキスタ(キリスト教徒によるイスラム教徒からの国土回復戦争)の波に乗ったこの地はキリスト3大聖地の一つとして最盛期(11世紀)には年間50万人を超えたと言われます。
そして街道沿いには教会、修道院、宿泊所や救護院が整備され巡礼者を護るための騎士団も結成されたのです。
巡礼路と言っても、ポルトガルやイギリスからの海路など道も無数にありましたが何と言ってもフランスからピレネー山脈を超える4本の道(パリ、ヴェズレー、ル・ピュイ、アルル)が有名です。

これらの道はスペインの国内に入り2本となりやがてプエンテ・ラ・レイナで合流するのです。
今でも、平和の象徴のホタテの貝殻の付いた帽子を被り、希望の杖、救いの水筒をもってフランスから全行程を徒歩で旅を(2ヶ月以上かかる)している巡礼者も居るのです。
もちろん最近はバスや鉄道を利用したりする人が圧倒的に多いのですが、それでも巡礼路にある中世の町を訪ね、巡礼者の雰囲気に浸るために1,2週間歩く人はたくさんいます。
また、それらの人の為に宿泊施設として解放されている民宿や修道院等もたくさんあります。

by“よっぴ”

    ログロニョの街並み                    レイ・カトリコの街並み
    プエンテ・デ・レイナの街並み              プエンテ・デ・レイナの橋
  サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダの町            オリテの街並み
       ブルゴス大聖堂                      レオン大聖堂
     レオン・パラドール                       アストルガ大聖堂
     現代の巡礼者達