« 第66回 カソルラ | メイン | 第68回 グレドス »

第67回 オロペサ

はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今日紹介するパラドールはスペインの首都マドリッドからポルトガルの首都リスボンへ向って約150kmの街道沿いにある町オロペサの豪壮堅固な古城のパラドールです。

第67回オロペサOropesa
名称 Parador"Virrey Toledo" トレド副王のパラドール

伝説によると、このオロペサの城は最初ギリシア神話に出てくる英雄ヘラクレスが築いたとなっています。その廃城のあとに1366年、この城が建てられ、オロペサOropesa伯爵家の住まいとして18世紀まで使われていたものです。また現在パラドールとして使われているのは15世紀から16世紀にかけて建て増しされた部分です。階段には記念プレートがはめ込まれていて、オロペサの伯爵のひとり、フランシスコ・デ・トレドが1569年から1581年までペルーの総督であったことが記されています。城郭の上に登ると遠くにグレイドスGredosなどの山脈、眼下にはこの小さなOropesaの町が見下ろせます。

現在パラドールの部屋となっている部分ではパラドールになる前の一時期、この一部が学校の教師の住居として使われたこともあるそうです。

このような歴史的建物をパラドールにしたのはこのOropesaの古城が初めてで、1930年にOPENして、サマセット・モームがポルトガルからの旅行の途中此処に立ち寄った際に「此処で食事をするだけのつもりだったが、あまりにも居心地が良く素敵な建物なのでしばらく此処に滞在することにした」と記しているのです。現国王の亡父Don Juanはフランコの時代ポルトガル亡命中にしばしば此処に立ち寄ったそうです。また1945年にはそのフランコもこちらで会食を催しています現在も夏の間には、このパラドールの庭で演劇なども上演されるのです。

この中世の雰囲気いっぱいの、堅固な古城のパラドールはマドリッドからもバス、列車とも約2時間と近く、とても人気の高いパラドールの一つです。
オロペサの町の東約30kmには15世紀以来貴族の館や教会の礼拝堂を飾っていた陶製タイルで有名な村タラベラ・デ・ラ・レイナがあります。現在も陶器の産地として主に多くの壺を生産しています。また、西に2kmにはラガルテラの村があり、テーブルクロスや壁掛け、民族衣装などの手刺繍で有名です。夏には戸口に出て刺繍の実演をしているのを見ることができますし、モチロン買うこともできます。



*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*

個人旅行No2
☆ (航空機2)前回の続き

では飛行機の遅れとはどれくらいあるものなのでしょうか?
これはホントに分からないですね。いえ例え平均○○%と言われても自分の乗った航空機が遅れれば仕方ないし…。
通常トランジットに2時間位取ってあるのが普通ですから、大体1時間位の遅れなら先ず問題はないのです。それに直行便なら2時間遅れでも空港に着く時刻が遅くなるだけですからホテルに入るのが遅れるだけです。
あいにくスペイン行は現在は直行便はなく、必ず何処かの空港で乗り換えなくてはならないので大幅な遅れは乗り継ぎ便に乗れないことになってしまいます。 或いは乗り継ぎ便そのものが欠航したり大幅に遅れるということもないわけではありません。
その上、ヨーロッパ便はヨーロッパ内に到着するのが夕方ですから、乗り継ぎ便が遅れると到着空港で1泊して翌日スペインに向かうということに成りかねません。
正規航空券の場合は他社便に振り替えてくれたり、或いは翌日も一番早い便に乗せてくれることでしょう。 モチロン格安航空券組は最後の最後の搭乗です。これはツァー客も同じです。
このことの例としては、ニューヨークの同時多発テロ事件やアイスランドの火山噴火でヨーロッパ各地の空港が閉鎖され、格安航空券の客やツァー客がナカナカ帰国できなかったことが思い出されます。
ただ、このような特殊な例は別にしても、飛行機の遅延は航空会社の損失でもあるので、それほど多いワケではないし、正規航空券を持っていて優先されても遅れる時間の多少の違いだけです。
万一このような事態になった時のためにチケットの販売した旅行代理店は緊急連絡先の電話番号を教えてくれているはずですし、自分の泊まるホテルにも連絡の電話をしましょう。
このような場合、通常、航空会社で(トランジットの都市での=パリやアムステルダム)ホテルと食事は用意してくれますし、翌日の便が遅ければ市内観光のバスを出してくれたりのサービスもあります。
あまり考えたくない事態ではありますが、このようなときに一番困ることは次の日からビッシリとスケジュールが入っていて、予定していた行程に追いつかないということです。
ですから本当は最初に到着した街(例えばマドリッド)に1泊して翌朝スグにコルドバやグラナダに向かうというようなスケジュールは組まないで、翌日はマドリッド市内観光をしてもう1泊マドリッドに泊まるというようなスケジュールを組めば、万一到着が一日遅れても慌てずにすみます。
要はあんまりビッシリとスケジュールを組まないで少し時間にゆとりを持った旅行を心がければヨイのです。ビッシリとしたスケジュールはツァーに任せましょう。

さて、このトランジットというのは結構緊張する人も多いようです。
見知らぬ空港に到着したあと自分の乗る飛行機の便を確かめて搭乗ゲートまで移動しなければなりませんし、もうそこは外国ですから当然日本語の表示はありません。
普通到着したターミナルで入国審査を受け、自分の乗る航空機が出発するターミナルへの移動もあります。これもアムステルダムのスキポール空港のように繋がっていればヨイのですがフランクフルト空港のようにモノレールのような乗り物、ロンドン・ヒースローのようにバスで移動する場合も多いわけです。出来れば事前に乗り換え空港の地図を手に入れておくといいでしょう。
その上、日系の航空会社を利用した場合には乗り継ぎの飛行機の搭乗手続きをしなければなりませんし、場合によってはけたスーツケースを一旦受け取り、再び預け直さなくてはいけません。 つまり乗り継ぎの航空会社のカウンターに行って航空券とパスポートを見せて搭乗券を貰うという日本での手続きと同じことをするわけです。このとき乗り換え時間が短かったりすると、とてもアセルことになります。
ボクもフランクフルトでトランジットの時間が35分しかなくて空港の中を走ったことがあります。このように最初からトランジットの時間が短い場合、ときには、人間は間に合っても荷物の積み替えが間に合わないという場合も出てくるようです。 このようなときには日本で荷物を預けるときに「トランジットの時間が短くて荷物の積み替えが遅れるかもしれない」と言えば、荷物室から最初に積み替えができるように注意書きをしたシールを貼ってくれます。このシールを貼ってもらうと荷物の出し入れ口に置いて最初にカーゴに乗せて移動してくれます。(必ずしてくれるとは限りませんが…ダメ元で言ってみるといいかもしれません)
ヨーロッパ系の航空会社は、通常、乗り継ぎ便の搭乗券も同時に発券してしまいますので出発の搭乗ゲートに時間までに移動するだけで済みます。
ただ稀に自分のスーツケース等が出てこない場合があります。(これはツァーでもあります)その場合に備えて貴重品や1日過ごせるくらいの身の回り品は機内持ち込みの手荷物に入れておくのが良いと思います。

どの航空会社を選ぶかは料金やマイレージサービス、好みなどの要素があるので一概にどの航空会社がお勧めとかは言えませんが一般に日系の航空会社は少し高めです。
ただ、地方の方で成田や関西空港に移動する必要がある方は日本での移動航空券が格安或いは無料で貰えることもあるようです。
他にもアジア系や中東系の航空会社もありますが、時間や本数を考えると時間に余裕のある学生さん向きかもしれません。
ボクがパリで出会った学生さんは、パキスタン航空で20時間かかって到着した、それも成田で予約した便が欠航して実際に搭乗した便は3日遅れだったそうです。(大笑)
さて、これで何となく航空券を購入する方法はわかったと思います。

by“よっぴ”