« 2012年10月 | メイン | 2012年12月 »

2012年11月13日

第20回 テイデ

はろはろ!こんにちは〜!“よっぴ”の「パラドール紀行」です。
皆さん、スペイン最高峰の山は何処にあるか知っていますか?
シェラネバダ山脈でもなくピレネー山脈でもない、正解は何とカナリア諸島にあるのです。
今日はチョット変わったところで、そのスペイン最高峰のテイデ山をもつ、カナリア諸島最大の島テネリフェ島のパラドールです。

第20回Las Canadas del Teide
名称「Parador de Las Canadas del Teide」

テネリフェ島はカナリア諸島の中でも一番大きく、かつ一番にぎやかな島です。 北には緑豊かなプエルト・デ・ラ・クルスpuerto de la Cruz 、南には豪快な溶岩台地のプラヤ・デ・ラ・アメリカPlaya de las Americasの二大リゾート地があり、大きなホテルやマンションが建ち並びまさにヨーロッパのハワイと呼ばれるにふさわしい賑わいを見せています。

そして、このテネリフェ島にはスペイン最高峰3718mのテイデ山を頂き、テイデ国立公園を形成しているのです。そして、このテイデ国立公園の中、唯一の宿泊施設がこのテイデのパラドールなのです。
このパラドールは標高2200mもの高地にあるために酸素が薄く、スポーツ選手の高地トレーニングにも利用されているのです。


そのためか小さいながらも屋内プール、スポーツジム、サウナなども完備されています。
プールの水は勿論湧き水、スペインで一番美味しいと言われるテイデのミネラルウォーターで一泳ぎなんてお洒落じゃあありませんか?1999年のジロ・デ・イタリア(世界的に有名な自転車競技)のチャンピオンIvan Gottiも此処で訓練していたそうです。

その他にも、周りに何もない一軒家ということで、明かりが無い、空気が澄んでいるなどの好条件の為に星空を観察しに来る客も多いそうです。まさに星空に一番近いパラドールと言えるでしょう。





従業員の為の小さな教会もあるので、この山の小さな教会で結婚式を挙げて…なんてイウのもロマンチックですね。
5,6月にはこの地方特有の高山植物も咲き乱れ、トレッキングにも最適です、テイデ山の朝日、夕焼けはことのほか美しい…。
一日に平均1万2000人の観光客が訪れていますが、泊まれるのは、この唯一のパラドールにたった70人余りしかないのです。
一見リゾート山小屋風ですが、内部の作りはパラドール特有の重厚な作りで豪華なサロン、広々としたレストランもあり、迎賓館としての風格も備えています。
最近ではモナコ王国のステファニー王妃もお泊まりになったそうです。
パラドールの周囲は荒涼とした溶岩台地が広がって周りには何もなく、一番近い町まで26kmも離れているのです。
途中にはガソリンスタンドもなく時折ガス欠の車もあるそうです。レンタカーの場合はご注意を! タクシーはどちらの空港からも約1時間約70€ほどです。
ホテルの予約と同時にタクシーの予約を頼んでおくとぼられることもなく安心とのこと。
タクシーをチャーターして半日島内巡りをしても約200€位でしょう。 人数で割れば案外お得かも…。
パラドールから頂上直下3555mまで上るロープウェー乗り場までの4kmはタクシーでくる宿泊客の為にパラドールからマイクロバスが運行されるのも嬉しいサービスです。
ロープウェーは44人乗りで8分間隔で運行されていますが、週に2回位は強風のために運休されることがあります、そのときには4時間かけて頂上まで歩くしか方法はありません。勿論最初から歩く人も多いのですが・・・。


☆カーニバル

テネリフェ島はカナリア諸島の中でも一番大きく一番にぎやかな島です。
北には緑豊かなpuerto de la Cruz 、南には豪快な溶岩台地のPlaya de las Americasの二大リゾート地があり、大きなホテルやマンションが建ち並びまさにヨーロッパのハワイと呼ばれるにふさわしい賑わいを見せています。
しかし、ホノルルと違いホテルやマンションは高層のものが割と少なく、低中層の周囲の雰囲気を壊さないクラッシックなデザインや色で統一されているところなどはスペインのもつ歴史の確かさを感じさせられて嬉しい。





プエルト・デ・ラ・クルスの町にはLoLo Parkという家族連れ、カップルに必見のテーマパークがあります。
野鳥園と水族館を一緒にしたような動物園ですが、アフリカ沖の珍しい魚やアクアチューブ、オランウータン、300種3000羽のオウムが見られます。
そして圧巻は南極の氷山を模した円形の水槽に100羽以上のペンギンが歩き、泳ぎするのが間近で見られるのです。
これだけのペンギンを飼育している水族館は他にはないでしょう。
もちろんお約束のイルカやアシカのショーも用意されています。
エントランスはタイ風のエスニックな建物で、日本庭園の池には沢山の錦鯉が泳いでいるのが不思議な感じがしますが…。

この島第一の町サンタクルスでは毎年カーニバルが開かれ、その規模はヨーロッパ一ということです。



  

カーニバルの行列は勿論華やかですが、それが終わった後からがものスゴイのです。いわゆる打ち上げとイウやつです。
夜中の0時を過ぎる頃から町の中心に続々と集まりだし、皆思い思いの仮装で観光客も交え一晩中踊り続けるのです。
パレード用に飾られた車の中からは軽快なラテン音楽が耳をつんざくかと思えるほどの音量で自己主張をしています。
それがどのパレード用の車からも流れてくるのだからたまりません。
ホテルに居ても、とてもうるさくて眠れない、これはもう一緒に加わり踊り狂うしかないでしょう。



お祭り好きなスペインでは各地で様々な祭に出会うことも多いでしょう。
見ているのも楽しいのですが参加すればもっと楽しい思い出ができるのではないでしょうか?
そんな外国人を喜んで迎えてくれるのがスペインという国なのです。同じアホなら踊りゃなソンソン。

by“よっぴ”

2012年11月07日

第19回 メリージャ

はろはろ!こんにちは〜!“よっぴ”の「パラドール紀行」です。
前回に続いて、アフリカ大陸のもう一つのパラドールメリージャです。
メリージャは面積、20 km²で東京都の港区とほぼ同じ、カトリック両王統治下の1497年にメディナセリ公爵の軍隊が占領して以来スペインの領土となっています。
それゆえ、1954年に独立したモロッコは、セウタなどと共に領有を主張しているのですが、スペイン側は固有の領土として応じていないのです。

第19回メリージャMelilla
名称Parador”Don Pedro de Estopian”ペドロデエストピンニァン公爵のパラドール


メリージャは北アフリカ、モロッコのトレス・フォルカス半島の付け根に位置しています。 良港な漁業基地として、或いはベニ・ブー・イフルールBeni Bu-Ifurur鉱山とを鉄道で結び鉄鉱石の積出港としても栄えました。 カトリック両王の時代1497年にこの地を占領して以来、何度もモロッコと領土争いが続いていて、リーフ地方の大部分は独立モロッコに返還されましたが、このメリージャとセウタは現在までスペイン領土となっています。 当然モロッコは返還を要求しているのですが、ジブラルタルをイギリスに占領されているスペイン政府はまったく聞く耳を持たないのです。 イサベル女王が15C末イスラム勢力を一掃し、その後イスラム勢力の北アフリカからの侵略を防ぐための要所だったMelilla、今でもモロッコとの国境という複雑な立場にあるため、やや緊張した雰囲気も見られます。
メリージャへのアクセスはマドリッドやマラガなどから航空便があります(マラガからは所要45分)し、船もマラガ、モトリル、アルメリアから出ています。
カナリア同様、空港では航空券だけで搭乗券に替える必要もなく、飛行機もプロペラ機で自由席です。
ただ同じスペイン内なのにセウタと同様にパスポートが必要です。

ロベラ公園に隣接するパラドールへは、空港からタクシーで約10分、10€位で着きます。
このパラドールの愛称であるDon Pedro de Estopianとは15世紀末にこの地を占領した人物のことだそうです。
スペイン本土からかなり離れていることもあり、観光よりも商用で泊まる人が多いのですが、約7万人の住む町の中心の小高い丘の上に位置するために、部屋からは海、旧市街、お隣モロッコと見晴らしがとても良いのです。



観光客の為には、パラドールで希望に合わせて色々な情報を提供してくれます。 国境を越えた最も近い町Nadorへは2kmのExcursion、またダイビング、ヨット、釣り等のマリンスポーツも楽しめますし、もちろん海水浴場もあります。
ホテル内のインテリアは木製の素敵な家具が使われコロニアル風の作りとなっています。
部屋はもちろん、サロン、レストラン、プールなど設備は一級ですし、レストランのメニューも地中海の海の幸が豊富に取りそろえてあります。

パラドールから坂を下った所にあるメインストリートは多くの”Modernismo"と 呼ばれる近代アート(19C末〜20C始め)の建物が見られます。

☆ スペインの中での英国旅行?

スペインがモロッコにセウタ、メリージャの占有地があるのと同様、英国もスペインに英国領ジブラルタルがあります。 ジブラルタルGibraitarはスペイン語読みではヒブラルタルですが、スペインがセウタやメリージャを占領しているのと同様に、スペインの王位継承戦争のときに英国よって占領され(1704年)ユトレヒト条約(1713年)によって英領になったイベリア半島南端の地なのです。 地中海と大西洋との間にあり軍事的にも重要な位置にあり、スペインの再三の返還要求にも耳を貸そうとしないのです。
もっとも、セウタ、メリージャをモロッコから返還要求されているスペインとしてもあまり強く言える立場ではないのですが…。 通貨は当然英国領なのでポンドですが、ユーロも同様に使えます。 ついでに言えば、大型クルーズ船の観光寄港地ともなっており、アメリカドルも使えます。
面積6.5平方km、人口3万人の小さな地域ですが、スペインとの国境沿いに空港の滑走路があり、滑走路に交差して道路が走っていて飛行機の離着陸時には道路は閉鎖されます。 また道も狭い為に大型のバスは見かけません。 ジブラルタルでの最大の楽しみはショッピングでしょう。 スペインではあまり見かけないスコッチウィスキーやタバコ、化粧品などの英国製品が免税で売られているのです。 モチロン買いすぎには税金がかかりますので、ご注意を。(スペイン入国時にチェックがある)
ジブラルタル最高峰ターリク山(と言っても426mだが)にはロープウェイが架かり、ここから眺めるジブラルタル海峡と対岸のアフリカ大陸は素晴らしいです。中腹には放し飼いの猿が生息しており、観光客に餌をねだります。またこのターリク山には鍾乳洞もありGibraitarは買い物だけでなく小さいながらも見所満載のExcursionにぴったりの場所です。

by“よっぴ”

2012年11月06日

第18回 セウタ

はろはろ!こんにちは〜!“よっぴ”の「パラドール紀行」です。
スペインと言えばヨーロッパの国の中でも一番アフリカに近い国、実際、天気が良ければジブラルタル海峡を挟んでアフリカ大陸が臨めます。
そこで、スペイン旅行のついでにアフリカ大陸の大地を踏みしめてみませんか?
地中海を隔てたアフリカ大陸には2つのスペイン領地があるのです。
セウタとメリージャの二か所、対イスラムの軍事拠点としての町といわれますが、なんとこの二つの町にもパラドールがあるのです。

第18回セウタCeuta
名称Hotel”La Muralla"城壁のホテル

アルヘシラスからフェリーで1時間半、ジブラルタル海峡を挟みイベリア半島からもっとも近いアフリカがセウタの町です、距離にしてたった20km、もちろん晴れていれば対岸を見渡すことが出来る距離です。
モロッコは、スペインがジブラルタル(英国領)を自国の領土だと主張していることから、カナリア諸島も含め自国領土に隣接するセウタおよびメリージャを自国へ編入するよう求めているのですが、スペイン政府も、セウタ、メリージャの両住民もこれを拒否しています。
歴史的にはセウタは1415年ポルトガルによって征服され、その後スペインのフェリペ鏡いポルトガル王国を併合し、以来スペインの領地となり、ポルトガルの独立後1668年にスペインへ正式譲渡されたものだということになっているのです。
戦略的な意味合いではジブラルタル海峡を支配する要所としての重要な場所ではあるけれど、このパラドールは、スペインからモロッコへの旅行の通過地点としての滞在者が多く、そのため、Vacacionの夏は特に混み合い、平均2日位滞在するといいます。
町の中心に位置し城壁に沿って建っていることからラ・ムラージャLa Murallaの名称がついています。 その為に、港、買い物、海水浴と何処に行くのにもとても便利です。

スペインには北アフリカにもう一カ所メリージャMelilla、そしてカナリア諸島に海外領地がありますが、政策上ほとんどの品に対して関税の減免があるので買い物目当ての観光客も多いのです。 そしてスペインの本土を離れてこれらの土地に渡る場合に注意しなくてはならないのは「パスポート」が必要だと言うことです。

1986年にLa Murallaというホテルがパラドールになったもので地元の人にはパラドールよりもLa Murallaの名前の方が知られています。 レストランではモロッコに隣接するCeutaらしく食事のメニューには焼きたてのスパイシーな牛の串焼きケバブが人気です。
馬の厩舎あとを利用したというスウィートルームは32部屋もあり家族連れにとても人気があります。
二層からなり1階ではバルコニーから直接庭に出て大きなプールに直行できるようになっています。

ちょっとイスラムっぽいランプで飾られたサロンも素敵です。
まさに南の島のリゾートホテルのようです。

市内ツァーは勿論、モロッコへの日帰りツァーも出ており世界遺産ティトゥアンTetouan-タンヘル(タンジェ)Tangerツァー9:30−20:00なら39€で参加することができます。 アフリカの国モロッコのスーク(市場)での買い物も楽しい思い出となるでしょう。

マリンスポーツなら海辺にある”Club Nautico”で楽しめます。
ホテル内にはCDショップやお土産物屋さん等多数入っていて関税の低い、安い買い物が楽しめます。日本のカメラや電器製品、ゲームソフトなども沢山売っています。

夜になったら、少しの時間を割いて表に出てみましょう、パラドールに向かい合ったカテドラルがライトアップされて昼とは違ったスペインの中世の雰囲気を感じ取ることができるでしょう。

☆ モロッコ

スペイン旅行でもし時間があるのならアフリカ大陸にまで行ってみては如何でしょうか?
地中海を隔てた対岸の国、モロッコへはアルヘシラスからフェリーでたった1時間半、スペイン領セウタに渡り、国境を越えるか、やはりアルヘシラスからフェリーでモロッコ領タンヘル(タンジェ)に直接入るかだろう。

ヴァケーションシーズンのアルヘシラスには観光客は勿論、モロッコに帰るクルマでいっぱいだ。
とにかくスゴイ、大きなクルマ、小さなクルマどれもこれもクルマの屋根にこぼれんばかりの荷を積み上げシートで覆ってある。 ときには応接セットなどまでロープで結わえてある。
この為、屋根に荷物を載せているクルマは料金も5割り増しとなっている。

レンタカーでスペインを回っている場合、折角だから、アルヘシラスからフェリーでセウタやタンヘルに渡り、アフリカの大地をぶっ飛ばしたい…。ッて気持ちはよく分かるのですが、この国境越えが案外と面倒で時間がかかるのです。
国境の検問所で出入国カードに記入してパスポートと一緒に窓口に差しだし入国スタンプをもらい、次に車検証とクルマを持ち込む許可証に記入してスタンプをもらう。
たったこれだけのコトなのですが…。
最初はパスポートチェックの窓口までのクルマの渋滞だ、これは大したことはナイ、たった30分だ。
この間、怪しげなモロッコ人が出入国カードの用紙を売りに来る、モチロン窓口でもらえば無料のモノである。
窓口でパスポートを受け付けてくれるまで30分、更にスタンプをもらうまでに30分、そのアトでないとクルマ持ち込みの許可の受付もしてくれない。
クルマの手続きに1時間、計3時間弱かかる。
この間にもさかんに自称観光ガイドがガイドツァーを売り込みにくる。
スペイン側に再入国する場合もほぼ同じ位の時間がかかってしまう。
つまり、ティトゥアンに日帰りするのに5,6時間、セウタからタンヘルに走り、そこからフェリーに乗る場合もほぼ同じだ。
ここはアルヘシラスにクルマを置いて、ティトゥアン、タンヘルをまわるバスツァーを利用するのが賢い選択だろう。

セウタからの日帰り、アルヘシラスからセウタ、ティトゥアン、タンヘルとフェリー代込みの周遊コースもある。
このツァーバスはパスポートも全部あずかって、行列のクルマを尻目にどんどん行ってしまうのだ。 やはり、業者と役人との間で話し合いが出来ているのだろうか?
パラドールに泊まり、ティトゥアンに日帰りするのもイイだろう。
何はともあれメディナ(旧市街)のスークでの買い物はとても楽しい。

メディナの中の道は迷路のように折れ曲がった細い道が網のように張り巡らしてある。
賑やかで人通りの多い道を選んでいけばそれほど危険を感じることもナイだろう。
大通りに囲まれた部分はそれほど広いわけではナイので道に迷っても、そのうち見覚えのある場所に戻れる。
疲れたらバルで名物のミントティを飲もう
通貨はDHデュラハム、両替所もあちこちにあるがDHを残しても困るし手数料もかかる。買い物にはユーロとアメリカドルでもOKなので、少し多めの少額のドルかユーロがあるとイイかも知れない。

by"よっぴ"