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第70回 ベリン

はろはろ!こんにちは〜!"よっぴ"の「パラドール紀行」です。今回はプエブラ・デ・サナブリアから50kmほど西にポルトガルの国境沿いに行った温泉の町としても有名なベリンの町のパラドールです。

第70回ベリンVerin
名称「Parador”Monterrey”」モンテレイのパラドール

このパラドールもサナブリアと同じくマドリッドからガリシア方面への高速道路の開通によって非常に便利になったパラドールです。この町ベリンには温泉があり、リュウマチや腎臓病に効果があるということでヨーロッパ各地からの湯治客で賑わっています。また、近くにはFontenovaフォンテノーバ、Cabreiroaカブレイロア、Sousasソウサス、Villazaビリャサなどの温泉もあります。

ベリンの町外れ、西に6kmにある双子山、東の頂上にあるのがパラドール、西の頂上にあるのが愛称になっているMonterreyの城塞です。パラドールはガリシア地方特有の石と木を組み合わせて作った田園の中のお屋敷を思わせる建物ですが、目の前にモンテレイ城があるため、まるで城の離れのような気がします。夜にはモンテレイ城がライトアップされ、宿泊客を中世の宮廷の世界へと誘うでしょう。館内にはこの地方の伝統的な装飾が施され、ゆったりとしたプール、そして手入れの行き届いた庭園越しにモンテレイの古城、ベリンの町、広大に広がる葡萄畑が臨めます。

落ち着いたインテリアのサロンから眺めるモンテレイの古城はいつまでも見飽きることがないでしょう。このパラドールは6月〜9月が繁忙期です。

古城へはパラドールから歩いて10分ほど、ほとんど廃墟と化していますが塔に登れば広大な景色が広がり、ポルトガルへは約15km。もう目と鼻の先です。


*雑文館(個人旅行のノウハウ編)*

個人旅行No5 ホテルの予約

どこの空港に着くにせよ、通常の場合日本からスペインの到着は夜ですから現地に着いたら真っ先に行くのはホテルです。 早くホテルに入ってゆっくり手足を伸ばしたいですよね。
先ずどんな旅程であっても、この最初の日の1泊は日本で予約をしておきましょう。

日本からの到着は大体深夜だと分かっていますからホテルへの到着が遅くなると言っておかなくても大丈夫です。(これは旅行社を通した場合で、自分で予約をされた方は遅くなることを言っておいた方がいいでしょう)。
最初の1泊を予約するということは、空港でウロウロすること自体が泥棒の標的になるということです。 前回も言いましたが、両替も出来るだけ日本か乗り継ぎ空港で済ませ、空港ロビーからは早く離れ、タクシー乗り場からまっすぐホテルに向かうということなのです。(混んでいるからといって、決してタクシー乗り場以外の場所からは乗らないこと、白タクやボッタのタクシーの場合もあります。)
さて、スペインでの滞在ホテルですが、その旅行の仕方によっては泊まるホテルの選択もいろいろあると思います。
1泊20€位のペンションから500€位の5☆のリッチなホテルまで(これは1室の料金で通常二人分です)幅もありますが、それなりに満足出来るホテルが揃っています。
ただ清潔なベッドがあれば良いというのなら20€でもオケでしょうし、超リッチな思いをしたいのなら500€出しても絶対に損のない(日本のホテルでは味わえない)素晴らしい体験が待っているでしょう。
普通のチョット良い4☆ホテルですと都市部と地方、ロケーション等でかなり差がありますが、100€(地方)〜200€(大都市)というところでしょうか。これは大体朝食、サービス料、税金込みの二人分の料金ですから日本のシティホテルよりも少し安いとは思いますが…。
これくらいのクラスのホテルにはガードマン(またはドアマン)が居るし、セキュリティもしっかりしているのでお勧めです。(マドリッドとバロセロナでは特に)
朝食は大抵アメリカンスタイルのビュッフェ形式。卵料理や生ハム、チョリソーなどの肉料理、サラダ、果物などびっくりするほどのメニューが揃っています。(3☆の少し安いホテルだとコンチネンタルスタイルと言ってコーヒーとパンだけです)
部屋には金庫やケーブルテレビも付いて、大きなバスタブに洗面所、ベッドも大きなキングサイズが二つあります。

長期の旅で日程も気の向くままというのなら現地の観光案内所に行き、あるいは直接安くて快適そうなホテルやペンションを探して泊まるのも楽しい経験になると思います。
大きな観光地から少し外れただけで、とても美しい村を発見することもあるでしょうし、そんな田舎の小さな村にもホテル(オスタル、ペンション)は必ずありますし、とても安い料金で泊まれてびっくりするでしょう。
ただ、10日間〜2週間位で大体の行程の決まっている旅行でしたら、すべて日本で予約をしていくことをお勧めします。
ホテル代は旅行費用の内でも航空券に次いで大きな出費項目ですが、例えば二人旅として
10泊して1500€、(日本流に言えば一人約10万円)、これで4☆の豪華な朝食がついた一流ホテルでゆっくり出来るのです。(次回述べますが、パラドールでもほぼ同じ位です)
これをケチって半分にしても一人約5万円の節約にしかなりません。

大切な時間を使って、大きなトランクを引きずりながらホテル探しをして安いホテルを探したとしてもです。 しかも4☆の同等のホテルを現地で探して宿泊したとしても日本で予約するのと同じか幾らか高いのが普通です。
これは何故かといいますと、日本の旅行社は(現地の旅行社を通して)日本人にとって一番リーズナブルと思われるホテルと契約しており、常に大勢のお客様を送り込むことで、料金そのものを一般客よりも安く提供して貰えるからです。オフシーズンのツァーがびっくりするほど安いのもこの理由です。

では申し込む旅行社はどのように選べばよいのでしょうか?
これは現地に通暁した支社がある日本の旅行社が一番です。(スペイン・ポルトガルの場合でしたら間違いなくイベロ・ジャパンですね!) 実際にそのホテルと年中コンタクトがあり苦情やトラブルも受け付けて貰えるので言葉の不自由な場合では特に安心です。
それに現地の各カテゴリー、ロケーションのホテルと契約していますから希望のホテルを探すことが出来るでしょう。 ただ、一般的に契約しているホテルは4☆ホテルが中心となり3☆ホテルですとあまり契約がないので手数料等を加えると4☆ホテルとさほど料金が変わらない場合もあります。 

 ネットで申込みできるサイトも多数ありますがボクはお勧めしません。 サイトを見る限り、とても安くて魅力的に思えますがただ単に現地のホテルから提供されたデータをHP上に載せて予約の代行をして手数料を得ているとしか思えない場合が多いからです。
 実際、何度か利用したことがありますし、今でもトランジットで1,2泊の場合にはたまに予約を取ることもありますが、掲載されている写真は30年前?と思うような場合が多いし、半額のキャッチフレーズに釣られて申し込んでも半額でも高い!っという場合がホトンドです。

語学が得意な方は、最近はインターネットでも申し込めるので、それを利用して現地のホテルに自分で直接予約する方もいらっしゃるでしょう。
安いホテルを探したり、好みのホテルを探したりの楽しみや満足感が得られるということもあるでしょうが必ずしも安く上がるというわけではありません。(それにトラブルがあった場合もすべて自己責任で処理をしなくてはなりませんし、現地でのサポートも受けられません)
日本で予約する、もう一つのメリットはバウチャーというクーポン券で処理するので日本で支払いを済ませられるし、ホテルではそのバウチャーを差し出すだけで言葉も要らないし、他に電話の使用などがなければ一銭も必要がないのです。(チップは別の項で述べます)
では次回はパラドールの予約についてお話いたしましょう。

byよっぴ